ボーバトンとダームストラング05 ページ27
小麦色の滑らかな肌にキリッとした顔付き、大きな黒い潤んだ瞳、鼻はツンと尖り、髪は低めにツヤツヤとした髷を結っている。
頭の先からつま先まで黒繻子を纏い、何個もの見事なオパールが襟元と指に光を放っていた。
ダンブルドアの拍手につられ生徒たちも拍手で出迎えると、女性は表情を和らげ優雅に微笑んだ。
ダンブルドアに近付き煌めく片手を差し出すと、ダンブルドアはその手に軽く口付けを落とした。
ダンブルドアも背が高い方であるのにも関わらず、ほとんど身体を曲げる必要がないほどに、その女性は高さがとにかく目立った。
「これはこれは、マダム・マクシーム。ようこそ、ホグワーツへ」
「ダンブリードール、おかわりーありませーんか？」
「お陰様で、上々じゃ」
深いアルトの声量は、まさに彼女の凛々しさを表していた。
そんなマクシームが馬車に向かって手を振ると、馬車から十数人の男女の学生たちが現れた。
異国の地で、きっと自国よりも寒いのだろう。ボーバトンの学生が不安な表情でキョロキョロと辺りを見ながら寒そうに身体を震わせていた。
セレナはそっと杖を取り出すと、ハーマイオニーが冬場によく出してくれた『消えない炎』を出し、浮遊魔法でボーバトンの生徒に贈った。
突然やってきた炎に少し怯えていたボーバトンの生徒は、次第に温まるためだと理解したのか、炎を囲んでセレナに会釈した。
そんな様子を見ていた両校長も、微笑ましく見つめた。
「おたーくのせいとは、スバラシーイですね」
「ほっほ、喜んでもらえて光栄じゃよ」
ダンブルドアが密かにセレナに目線を向けウィンクすると、セレナは小さく微笑んだ。
しかし外は思ったよりも寒く、待ち構えるのは難しいだろうと悟ったマクシームは、生徒たちを連れて先に城へと入っていった。
その際、連れてきた天馬をハグリッドが任される事になり、やる気満々になって天馬を連れて小屋の方へと戻っていった。
再び静寂が訪れ、ホグワーツの生徒が寒さで震え出した数分後、突然ロンが何か聞こえると発した。
誰もがその声につられ耳をすませると、不気味な音が徐々にこちらに近づいていた。
「湖だ！」
リー・ジョーダンの叫び声に皆が高所から湖に顔を覗かせると、湖の水面に大きな影が映りこんだ。
ボコボコと大きな泡を立て波が岸に溢れると、次第にその姿を表した。
「あれは帆柱だ！」
ハリーの言葉通り、現れたのはまるで骸骨でもいそうな、引き上げられた難破船のような壮大な船だった。
丸い船窓からチラチラ見える仄暗い霞んだ灯りが、如何にもな雰囲気を作り出していた。
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
