許されざる呪文06 ページ22
過集中になっているネビルを引き摺って談話室に戻ると、セレナはネビルを解放し、机で躍起に宿題をしているハリーとロンに声をかけた。
「占い学の宿題？」
するとセレナの声に、ハリーが真っ先に顔を上げておかえりと微笑み、ロンは教科書をペラペラと捲りながらおかえりと返事した。
ロンの様子から察するに苦戦してるようだと思ったセレナは、二人の間から机に広がる羊皮紙に目を通した。
やはり、その羊皮紙は真っ白で何も進んでいなかった。
「セレナ。何も言わず、ありとあらゆる不幸について片っ端から言ってみて」
「どんな事でもいいの？」
「出来れば起こりやすそうな内容で」
ロンとハリーに助言を求められると、セレナはつらつらと思いつく限りの不幸を挙げた。
「飼育学で爆発に巻き込まれる、または噛まれる」
「僕は巻き込まれる、ハリーは噛まれるだ」
「オーケー」
「次はーーー」
そうして時間が真夜中を指す頃、漸く二人の羊皮紙が一ヶ月分の不幸で埋まった。
「疲れた……こんなのが、宿題だなんておかしいわ」
「セレナのおかげで助かったよ、ありがとう」
「本当に助かった。これでトレローニーも満足するはずさ」
今度バタービール奢るよとロンが片手を上げ、セレナはニッと笑ってその手にハイタッチした。
「にしても、よく考えつくよこんな不幸『ガリオン金貨を二フラーに取られる』なんて、教科書のどこにも書いてないぜ？」
「僕なんて『マーピープルに気に入られる』だよ？溺れるどころの話じゃないぞ？」
宿題の内容での不幸自慢が始まりかけ、セレナはパンパンと手を叩きハリーとロンのお喋りを止めた。
短い針が十一時を誘うとした時、女子寮の階段から音がしたのをセレナは気付いた。
「気に入ってもらえてよかったわ。そろそろ寝ましょう？じゃないとーーー」
「セレナ、戻ってたのね！」
ハーマイオニーが階段から現れた。
ただいまと言葉を返すセレナの後ろで、慌てて机の上を片付けるハリーとロンに、ハーマイオニーは目敏く声をかけた。
「貴方たち、その羊皮紙は何なの？まさかセレナに答えを教えて貰ってたなんてこと無いでしょうね？」
「違う！ちょっとはヒントを貰ったけど……」
「だったら良いけど。さぁセレナ、早く寝るわよ。明日は貴女の好きな魔法薬学なんですから」
言われたセレナはハーマイオニーの指示に従い、後を着いていきながら残された友人二人に声をかけた。
「おやすみ、ハリー。ロン、二週目の金曜日の項目『賭けに負ける』から『友人に疑いをかけられる』にした方が良いかも」
「そうするよ、おやすみ」
「おやすみ、セレナ」
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
