マッド・アイ・ムーディ05 ページ15
マクゴナガルに小言を受けるムーディに、ノットが小さく「父上が」と言葉を漏らした瞬間、ムーディの義眼がギョロリとノットを映した。
「いいか、わしはお前の親父殿を昔から知っとるぞ……親父さんに言っておけ『ムーディが息子から目を離さんぞ』とな。わしがそう言ったと伝えろ」
低い声と射殺すような眼差しに、ノットは再び顔を青ざめさせた。
「たしか、お前の寮監はスネイプだったな？奴も古い知り合いだ。懐かしのスネイプ殿と口をきくチャンスをずっと待っていた……来い」
ムーディはノットの上腕をむんずと掴み、地下へと引っ張って行った。
自体は収束し、セレナたちは野次馬たちの波に揉まれながら、大広間へと入った。
しかし、終始話は今しがた起こった出来事で持ち切りだ。
ロンも先程の一件を記憶に焼き付けておきたいと、恍惚な笑みを浮かべている。
そんなロンに苦笑しながら食事をしていると、ムーディの授業を受けたと興奮気味のフレッドとジョージ、リーが傍に座った。
「それで、どうだったの？」
ハリーが興味津々に聞くと、三人はたっぷりと意味ありげな目付きで顔を見合せた。
「あんな授業は受けたことがないね」
「参った。解ってるぜ、アイツは」
「本当にやるって事が何なのか、わかってるのさ」
もったいぶる上級生三人に、ハリーは更に「やるって何を？」と問いただすと、フレッドがニヤリと笑った。
「『闇の魔術』と戦うってことさ」
「アイツは全てを見てきたな」
「スッゲェぞ」
ジョージ、リーとけしかけるように放つ言葉に、ロンは慌てて鞄から時間割を取りだし項垂れた。
「あの人の授業、木曜まで無いじゃないか！」
「ま、楽しみは取っときな」
肩をぽんと慰めながらも意地悪く笑うフレッドに、ロンはその手を振りほどいた。
夕食を食べ終え、セレナはハリー達と別れスリザリン寮の前に立っていた。
その手には小さな白い入れ物、ハナハッカエキス入りの軟膏薬があった。
行き交うスリザリン生は、そんなセレナを怪しげな目で見ながらも声をかけることは無かったが、ついに一人、声をかけた。
「貴女、こんな所で何してるの？」
「グリーングラス嬢……」
「ダフネで良いわよ」
そう微笑んだダフネの少し後ろには、少し幼く甘くした似た顔の少女が、セレナとダフネを交互に不思議そうに見ていた。
「この子は私の妹、アストリアよ。アストリア、彼女はセレナ・ウィンクルム。一族の名に恥じない変人よ」
「紹介の仕方酷いわよ、ダフネ」
反射的に言葉を返すと、クスクスとアストリアに笑みが灯った。
姉と違い、表情が豊かなようだ。
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
