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▼03 チョコレートブュッフェ ページ3

嬉しいのも、会いたいのも確かだ。


でもそれ以上に会っていいものなのか、私が好きなのはFB777だからであって、彼のプライベートには邪魔じゃないかと不安になる。


「あー…じゃあ…」


紅ちゃんはテーブルの隅に置いてあったスマホを取って操作する。


スッと画面がこちらに向けられて写っていたのは今話題のチョコレート専門ブュッフェ。


「明日は給料日だ。連れて行ってやろうじゃないか」


その言葉に一瞬にして私の悩みは八割くらいは浄化された。


「AちゃんはこうでもしないとFBさんかっこいい〜FBさん尊い〜むりみ〜って言って彼氏を作らないだろうから」
「…別にFBさんと付き合いたいわけじゃないんだが…」
「いいの!付き合わなくてもそういう行動力が必要ってこと!」
「言ってることが矛盾してない?」


「うるさい!」と頬を膨らます紅ちゃん。


空になったグラスを持ってドリンクバーコーナーへ行くその姿を見るともなく見る。


そして戻ってきた紅ちゃんは淡々と告げる。


「約束は来週の月曜日。Aちゃんに講義あるって言ったら夜でいいっていってくれたこら19時に大学の最寄りね。…わかった?」
「え…そこまで決めていただいて…」
「こうでもしないとAちゃんは連絡をしないでそのまま流すと思って」
「よくわかってらっしゃる…」
「何年友達やってると思うの」
「大学入ってからだから3年目ですかね…」
「マジレスすな。浅さがばれる」


ちょっとの間の後に二人同時に笑って、収まると紅ちゃんは「ライブに行くとでも思えばいいんじゃない?」と言う。


いや、それもそれで緊張するし、それとこれとは話が違うし。

▼04 サングラス→←▼02 紅ちゃん



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有馬(プロフ) - 007さん» お久しぶりです!あれはもう夢のコラボですね…本当…(;_;) (2019年8月14日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
007(プロフ) - ご無沙汰してます!007ですー!有馬さんの小説が好きすぎてなんて言っていいのか分からないくらい好きです………。ハマリましたか…dに…僕はコラボ前から好きだったんでもう夢のコラボでしたよ… (2019年8月4日 2時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 雨色たまねぎ。さん» はじめまして、コメントありがとうございます。 嬉しいお言葉ありがとうございます。描写や心情が皆様にしっかり伝わるよう、これからも精進していきます(^^) (2019年6月6日 15時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
雨色たまねぎ。 - わわわ、…好きです、(文の書き方が好み過ぎる) (2019年6月2日 13時) (レス) id: c4ee0c2392 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - すみれいんさん» 初めまして、コメントありがとうございます。そのお言葉がとても嬉しいです(;_;)ありがとうございます!! (2019年5月19日 12時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有馬 | 作成日時:2019年1月30日 23時

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