fragrance memories《2》 (ページ37)

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横顔ページ37

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12月15日。
記念日。

去年毎年この日はここに来ようと約束したから、
2人でイルミネーションで明るくなったこの街を歩く。

あっという間のこの時期か。
早いな。

そう思いながら隣にいるAを見ると、
目を輝かせながらイルミネーションを見ていた。

「ねぇねぇ瑠姫くん、あれ見てよ。
なんだろ、鹿かな？？」

「鹿っぽいね、でもでかくね？？」

Aが指さした先は鹿っぽい形をしたイルミネーション。

あれの上乗りたいわーとか何とか言いながら
それの横を通り過ぎ色んな形をしたイルミネーションの
横を通り過ぎていく。

「やっぱり何回見ても綺麗やわ〜。」

『ね。本当に綺麗。』

「だよね！···って、何？イルミネーション見てよ！
イルミネーション綺麗じゃん。」

『···Aが綺麗。』

イルミネーションを見てるAが綺麗だった。

もちろんイルミネーションも綺麗。
だけど、それ以上に綺麗なものはそのイルミネーションを
見ているA。
横顔が綺麗過ぎた。

「瑠姫くんって何年付き合ってもそうやって
言ってくれそう。」

『綺麗とか？？』

「うん。ちゃんと愛情表現してくれそう。」

『もちろん。好きなんだから当たり前だよ。
これからも綺麗とか可愛いって思うのはAだけで、
これからもずっと好きなのもAだけ。』

そう言うと照れたように私も瑠姫くん大好きと
腕を組んで来る。

あぁ、なんでこんな可愛いんだろとつくづく思う。

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