fragrance memories《2》 (ページ32)

今日:9 hit、昨日:101 hit、合計:27,768 hit

急なページ32

．

自分の誕生日から早いもので12月に入り
あと少しでAと付き合って1年。

純「瑠姫ー、呼ばれてるで。」

純喜のその声で純喜の方を見ると知らない女の子が。

蓮「瑠姫最近多いよね。告白されるの。
Aと付き合ってなくなってきたと思ってたのに。」

純「多分文化祭でちゃう？？
あんま女子の前で笑わん瑠姫が笑っとったやろ。」

『別にあれはAに向かってな訳で。』

蓮「それでも瑠姫の笑顔に皆やられたんじゃない？」

そう、最近何故か急にモテだした。

自分で言うのもあれだけど、Aと付き合う前と
付き合って暫くしてからも告白は沢山されていた。

だけどAと付き合ってるって知られてからは、
あんまり無かったのに、本当に何故か急に。

［文化祭の時に一目惚れして···好きです！
あの、付き合いたいとかじゃなくて、
気持ちだけでも伝えたくて···。］

告白じゃないかもと思っていったらやっぱり
告白で、でも名前も知らないこの子は
勇気を振り絞ってくれたのか少し震えていた。

お礼を伝えると、逆にお礼をされ告白してきた子は
走るように去っていった。

自分も戻ろうと思って方向転換した時、
Aがいた。

「あ、ごめん。盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど···。」

『全然大丈夫。途中まで一緒戻ろっか。』

とは言って一緒に戻ってみるものの何故か
沈黙で、その沈黙が少し気まづいって思ったのは
Aと出会ってから初めてだった。

．