fragrance memories《2》 (ページ30)

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A今度の休みの日空いてる?

携帯を開いて見ればAからの連絡が。

空いてるよと伝えれば了解というスタンプが
送られてきた。
毎回Aが送ってくるスタンプが癖が強くて面白い。

純「そういえば瑠姫もうすぐ誕生日やんなぁ！」

純喜がそんな事を大声で言うから女子達が
いつが誕生日だろとコソコソ聞こえてきた。

『純喜うるさい。』

純「ごめんごめん。
誕生日はAちゃんに祝ってもらうんやろ？」

『うんって言いたいけどAに誕生日
教えてないって事に気づいたわ。』

純「ほんまに！？なにやってるんー！」

『まぁ大丈夫でしょ。今度教えれば。』

別に誕生日なんて特別視してない。

プレゼントを貰えなくてもAと一緒に
いれるだけでいい。

［瑠姫くん、誕生日何か欲しいものある？？］

『なにもない。』

名前も知らない初めて見る顔の女子に
そんな事を聞かれる。

純喜が大きい声であんな事言って何人か
こうやって聞きに来る。

瑠姫今日一緒に帰ろ

今日全部の部活が休みだった事を思い出し
Aを帰りに誘うとすぐいいよと返信が来た。

放課後になり、下駄箱で待っていると拓実と一緒に
Aが来た。

「ごめん、文化祭の出し物の準備してたら
少し遅くなっちゃった。」

『全然大丈夫。
Aのとこ出し物何するん？』

そう言うと教えない〜と言って先に行ってしまった。
そんな言いたくないような事するん？と
思いながら後を付いて行った。

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