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(Takumi side)
「ねぇ拓実って好きな匂いある？？」
部活に言ってる時にAが聞いてきた。
急になんかと思ったけど少し考えて答える。
拓「んー、特にないかなぁ。何で？」
「なんとなく、好きな匂いあるのかなと思って。」
拓「Aはあるん？好きな匂い。」
「あるかなー。
······瑠姫くんの匂い。」
拓「なんやねん、ほんま。
部活前に何を聞かされてるん俺。」
部活前に惚気けを聞かされる俺。
なんやねん、ほんま。
そんな事を考えてると前から部活に行ってるであろう
瑠姫くんと純喜くんが歩いてきていた。
純「拓実とAちゃんやん！」
「あ、こんにちは〜！今から部活ですか？？」
純「せやねん！」
『2人も今から？？』
拓「はい。今からです。」
「あ、拓実、もう行かなん。
···じゃあ、瑠姫くんと純喜くんまた！ 」
そう言って急いでグラウンドに向かうA。
置いていかれないように2人に軽く挨拶して
2人の横を通り過ぎた。
Aが瑠姫くんの匂いが好きだって言ったのが
何でかわかった気がする。
隣を通り過ぎた時めちゃくちゃいい匂いがした。
拓「瑠姫くんめっちゃいい匂いした。」
「でしょ。めっちゃいい匂いなんよ。」
拓「あの匂いは好きになるなぁ。」
「分かってくれたなら良かったよ。」
何の匂いかなんて分からへんかったけど、
いい匂いやったわ。
匂いまで良いなんて流石やわって思った。
でも俺は意外とAの柔軟剤の匂いも好きやな。
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作者名：みみ | 作成日時：2023年8月20日 0時
