fragrance memories《2》 (ページ19)

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純｢今日部活ないしどっか寄ってく？｣

ホームルーム前、純喜に誘われてどうしようか
考えてる時携帯が鳴った。
見てみればAからで、一緒に帰ろうとの誘い。

『ごめん、純喜。今日無理だわ。』

純｢ん、ええよ。Aちゃん？？｣

『うん。今日部活ないらしい。』

純｢良かったやん！久々会うんちゃう？｣

確かに見かけることは会っても中々話す時間までは
なかった気がする。

今日会えることに対して嬉しくてつい自分でも
分かるくらいニヤケてたら純喜に
冷めた目で見られた。

純｢ほんまに、Aちゃんの事好きやなぁ。
Aちゃんおらんと落ち着かんやろ。｣

蓮｢Aもやけど、瑠姫もお互いが
精神安定剤みたいな感じじゃない？？｣

純｢『っわ！』｣

どこから現れたのか分からない蓮に驚いて、
純喜は蓮にだる絡みしてた。

" 精神安定剤 "

そう検索をかけると当てはまらないものもあったけど
なんとなくニュアンス的に合ってるのもあった。

Aに対してそんな事思った事はないけど、
確かにAがいないと落ち着かないし
ちょっとした事でイラッとしてしまう気がする。

ホームルームが終わったらすぐ教室を出て
Aの教室に向かった。

『A。』

｢あ、瑠姫くん！｣

また明日ねといつものメンツに声掛けて
俺のところに来るA。

それを見て今まで落ち着かなかった俺は
落ち着きを取り戻した気がした。

やっぱりAは俺の精神安定剤なのか。

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