すれ違う時の中で ページ15
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最近はテストやら部活の大きな大会間近で
中々Aと会う時間が少なくなっていた。
大会が近いからあまり朝練に行かないAも
朝早くから部活に行ってるらしい。
夜も練習が終わるのが遅いみたいで、一緒に
帰れる時は帰るけど野球部の方が終わる時間は
俺達よりずっと遅い。
たまにAのクラスに行けばAは毎回
机に突っ伏して寝ている。
優「こんにちは、瑠姫くん。
···A最近ずっとあんな感じで、
ついでに拓実も。」
拓実の事は聞いては無いけど、拓実があれなら
女子のAなんてもっと疲れているだろう。
『···そっか、ありがとう。
起こすの悪いからさ、これ、Aに渡しといて。』
優「分かりました。渡しときます。
本当にAのこと大好きなんですね。」
『笑。そりゃそうだよ。』
優「かっこいいですね笑。
····これAに渡しときますね。」
そう言って教室に戻って行った優紀ちゃん。
帰り際もチラッとAを見るけど、最初に見た時と
変わらずに寝ていた。
拓実があんだけなるのってどんだけ部活
きついんだよ。
確かに野球部強いとは思うけどこんな感じだったかな？
蓮「Aのとこ行ったんやろ？
どんなだった？？」
教室に戻ると蓮が聞いてきた。
どうやら蓮もあまりAに会えてないらしい。
『寝てた。休み時間はいつも寝てるらしい。
ついでに拓実も寝てたから相当きついんじゃない。』
蓮「大丈夫かな、A。」
蓮の気持ちも凄くわかるけど今Aが頑張ってるなら
応援するしかないよな···。
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作者名：みみ | 作成日時：2023年8月20日 0時
