fragrance memories《2》 (ページ2)

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ピンチ(？) ページ2

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最近は時間を作ってゆっくりAとも会えず
気づいたら肌寒くなってくる季節になってた。

朝、タイミングが合えばAと一緒に行くなんて事も
あったけどそんなに一緒にいれない。

1年生教室の近くを通れば拓実、
野球部の方を見れば拓実、
拓実とずっと一緒にいるAは俺の事なんて
気にもしてないのかななんて思ったりもする。

そんな事を思ってた今日、なんとAの告白現場に
遭遇した。
って言ってもAがされる側なんだけど。

「あ、瑠姫くん。···見てた？？」

何となくその現場を見ていたらAに見つかった。

『ごめん、見てた。
たまたま通りかかったんだけど。』

「そうなんだ。何か見られてたの恥ずいな。」

『俺もびっくりした。
最近よく告白されてるらしいね。』

「そう。謎にモテ期。」

今日だけじゃなくてこの間も告白されてたし
純喜が言ってたけど最近色んな男に連れてかれてるらしい。

『まぁ、可愛いしね、A。』

「皆目が悪いんだよ。眼科おすすめする。
そう言う瑠姫くんもモテるじゃん。」

『まぁ俺は王子だからね。』

「なにそれ笑。確かに王子だけど、自分で言う？」

そんな会話をしながら教室に戻っていたら、
前から拓実が来て次移動教室だからとAを
一緒に連れて行ってしまった。

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