大切な"ひと" ページ1
．
(You side)
拓「俺、Aの事好きやねん。
本気で。」
いつも一緒に帰ってるのに、謎に一緒に帰ろと
誘われて一緒に帰ってる時に拓実に告白された。
まさか、そんな事思ってくれてたなんて知らんかった。
拓実の事をそういう風に見た事があまり無かったけど、
素直に嬉しかった。
それを伝えたら嫌やない？って。
「何で嫌がるん笑。普通嬉しいでしょ。」
拓「でも返事はいらんよ。
多分やけど、他に気になってる人おるやろ？」
拓実に言われた。
気になってる人···？
誰の事言ってるん。
拓「よし、帰るか。暗なってきたし。」
頭の中にハテナが浮かんでいた時、拓実が
そう言って立ち上がった。
ほら行くで、と拓実が急かす。
本当に返事いらんのかなて思いつつ、いつも通りな
拓実に合わせて私もいつも通り振舞った。
拓「そういえば、明日までの映画があるんやけど
一緒に行かへん？」
「なんてやつ？？」
そう聞けば丁度私が見たかったけど一緒に行く人が
いなかったから断念した映画だった。
行きたい、と言えば良かった〜とはにかむ拓実。
私が明日の映画スケジュールを見ると
部活終わって見れる時間帯が無かった。
「明日見れる時間帯ないんやけど。」
拓「え、ほんまに？？」
「うん、ほんまに。」
拓「じゃあ飯でも食いいくか。」
いつも通りの会話、いつも通りの振る舞い。
私達は何も無かったかのように歩き出した。
こんな友達はなかなかできないと思う。
拓実は私の中で大切な
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作者名：みみ | 作成日時：2023年8月20日 0時
