交渉とはいったい (ページ5)

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「…んーーー、報酬はでるの？」

「500万は無しでいい、お前に譲ろう」

団長さんはジィーっと私から目を逸らさないで私の返事を待ってる、その瞳からお前は絶対断らないだろ？って挑発されてる気がした、いや、してる、絶対してるムカつく…けどなんか嫌じゃあないし、しょうがないなって思ってきた

「…まぁいっか、いいよそのお願い聞いてあげるよ」

OKをだしたらやっと腕の手を離してもらえた、団長さんは少し口角を上げて満足そうにしている。
さっきはヤバイ奴ってのが先に出ててそんな印象に無かったけど、正直団長さんの顔がけっこう好みの顔だった、、嫌な気がしなかったのはこの顔のせいか

「メンクイ」

…そっぽを向いてる兄さんがボソっと言いやがった
エスパーかこの兄は

「なに、兄さん」

「べつに、なにもー」

そんなツーーンって顔しても可愛くないぞこの野郎

「それで？お願いってなんなの？」

「蜘蛛モドキの退治だ」

「蜘蛛モドキ？…旅団って蜘蛛って呼ばれてたよねたしか」

「うん、旅団の偽物を潰しちゃおうってこと」

「本当はメンバーの何人かに任せようとしてたが、Aに頼むなら俺が行こう」

「もちろん僕も♢」

くっそ、2人共ついてくるのかーー
けどまあそうだよね、団長さんからした今日会ったばかりの私に任せるっていっても信用がないし、かといって兄さんを付けても胡散臭いからこれもまた信用できないだろうしな、

「はいはい、で、いつやるの？」

「3日後だ」