交渉とはいったい (ページ2)

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理由は2週間前のことだった

私は一応組織の人間なんだけど色々自由にさせてもらっていて
その代わりの報告会というのが不定期に行われて今日がその日だった

「え？」

「なんだ、お前耳が良いんじゃないのか？」

書類に目を通しながら私の報告を聞いていた人は、私の育て親のダディ、みんなはファーザーって呼んでる。
この組織のトップの偉いおじさんでそれらしい威厳のある人ではある

「…ダディ、幻影旅団から旅団が盗った宝を買い取って来いっていったのね？」

「あぁ、そうだ」

「あわよくば譲れと」

「あぁ。」

「私に行ってこいと」

「なんだクドいな、旅団が盗った中のアレはもともと私が所持していた物でな。それをあの狸爺が私の部下を騙して持っていったもので、それをまた旅団に盗られたというな。」

「ん～、間抜けな話だね」

「ハッハッハ、確かに間抜けだな」

愉快そうに笑ったその目がキラリと一瞬光り悪い顔を作り出した

「そんなに価値のあるものでも無かったから放っといたら旅団に盗られたとどこからか聞いたんだ、もし旅団が盗ったはずの物を私が持っているとあの狸爺にまで聞こえたら良い牽制になると思わないか？」

「ふーん」

「心底どうでもいいって顔だな、だがヒソカくんというツテがあるのだから頑張ってやってきてくれ」

「いや、たしかに兄さん今旅団にいるらしいけどさー、」

「頼んだぞ」

「いや、ダディ」

「お前は私の代理ということで行ってきてくれ、金もだす」

「……わかった」