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服を着替えて、髪を巻いて、化粧を直して。
「よしっ。今日の私可愛い！」
気合いを入れて、朝と同じ方向のバスに乗り込んだ。
気合いを入れたというよりは、
好きな人とデートに行く感覚で自然と気合いが入ってしまったと言う方が正しいかもしれない。
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会場に着くと、正門くんのぬいぐるみやアクスタを持ったファンの人でいっぱい。
カメラを構える先のポスターには『主演 正門良規」の文字。
すごいなぁ、ここにいる人みんな正門くんを観に来てるんだなぁ、なんて感動を噛みしめながらチケットを握りしめて入場した。
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開演30分前。
正門くんはきっとメイクしたりセリフ確認したりしてるのかな。
今返信して迷惑じゃないかな、？
終わってから返した方がいいかな？
いまだに返信に悩む私。
正門くんが喜んでくれるように、傷つかないように…
あれ、、
恋愛って、返信ひとつでこんなに悩まされたっけ。
トーク画面を開き、何度も何度も文字を打ち直す。
結局、返信できぬまま開演のブザーとアナウンスが鳴り
舞台の幕が開いた。
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アイドルとして、毎朝会った人として
私としてはすっかり見慣れた顔。
だけど、ステージにいる彼はいつもとは違う人物のようだった。
完全に役になりきっていて、私もすっかり舞台の世界に引き込まれて見入ってしまった。
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あっという間に閉幕。
最後に、カーテンコールで再び舞台に立つ正門くん。
客席にいる人みんなを見渡して手を振っていたとき、一瞬、というかしっかりと目が合った。
探しますね？なんて冗談だと思ってたけど私の席は1階の前方だった為、見つかってしまったようだ。
だけど見つけてくれて嬉しかった。
心なしか、正門くんは少し照れていたようにも見えた気がした。
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千秋楽ということもあり舞台の興奮冷めぬまま、あれだけ悩んでいたメッセージもすぐに正門くんに返信した。
「「舞台千秋楽お疲れ様でした。素敵な作品を観ることができてよかったです。正門くんとてもかっこよかったです！！
ゆっくり休んでくださいね。お疲れ様でした」」
ぺこりの絵文字と共に送って、会場を後にした。
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∞志優∞(プロフ) - ゆぅさん» そうだったんですね知りませんでした、わざわざ教えていただきありがとうございます！ (2022年2月21日 6時) (
レス) id: 87f3571999 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - お話のもとになっている遭遇エピですが、ガセの可能性が高いそうです。ただの妄想である可能性が高そうなので、遭遇エピで〜などの説明文消去してもらえませんか？ (2022年2月21日 6時) (レス) id: 071b05d996 (このIDを非表示/違反報告)
∞志優∞(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！正門くんとの恋、楽しんでください^ ^ (2021年6月12日 22時) (レス) id: 87f3571999 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 作品楽しみにしてます(^○^) (2021年6月6日 1時) (レス) id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志優 | 作成日時：2021年5月29日 19時
