あなたの壊し方-USSS- (ページ6)

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君と話しながら君が行きたい場所に向かう。

君とする話はやっぱり楽しくてずっと頬がにやけてしまう。

でもさっきから周りの視線が邪魔やねん。Aをチラチラ見る目。僕の未来の彼女をそんな見んなや。もうすぐなる予定なんや。可愛いのは分かるけど。

ぐるぐるとした思考を抱えながら君の話を聞いていると、不意に君が止まった。

「ここです！私の行きたかった場所」

目を向けると、そこは秘密基地みたいな空間で。

S「よくこんな場所知ってたな。すごいなぁ。早く入ろうや」

素直に思ったことを口に出せば

「そうでしょ？2年前くらいに見つけて。出かけるならここに来たいなって思って。ここなら時間気にせずゆっくり話せるし。入ろっか！」

って君が満面の笑みでこちらを振り向きながら話してくれる。

あぁ、可愛い。その笑顔も今は僕のためだけのもの。

なんてかわいいんや。

今鎖はどこ辺りやろう。心臓あたりやろか。それとももう喉あたりまで来てるやろか。考えるだけでゾクゾクして早くAを手に入れたくてたまらなくなる。

あともう少しや。