あなたの壊し方-USSS- (ページ30)

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あれからずっと月に一回の交流は続いた。

なんなら俺が自主的に月曜日関係なく行くこともあった。

やって話したいんやもん。会いたいんやもん。Aに。

おかげでトーク画面も気づいたら毎日開くようになっていた。

だんだんあの頃みたいに戻った君との会話はやっぱり幸せで。

楽しそうに話すAの笑顔と、軽やかな声と、たまに香る君の香りに何回惚れ直したやろう。
君の知識量に何度驚かされたやろう。

敵わんなぁ。

話しながらそんなことを思う。

「私、新学期から学校行ってみようかなって。友達もおいでって言ってくれてるし。家庭も、まぁ、前に比べたら良くなってるし。」

S「ほんまに？無理してない？焦らなくても大丈夫なんよ？」

「ありがとう、でも、ほんとに大丈夫なの。このままでもいれないし」

突然のAの言葉と、強さに驚かされる。

早めに準備しといて良かったわぁ。

S「そっか。それならなによりやなぁ。担任にはお友達と俺と同じクラスになれるように頼んでおくな？できたらやけど。」

少し冗談混じりにそう言えば軽く笑う。そんな笑顔もできるようになったんね。

そう思うと同時に、俺だけにその笑顔が向く日が来ると思うと胸の高鳴りが止まらない。

早く、4月が来てくれないやろうか。