あなたの壊し方-USSS- (ページ28)

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あれから気づけば2週間が経っていた。

連絡をしようと思って開かれたAとのトーク画面は未だなんの会話もなされていない。

なんて送ればええんやろう。

会ってから、ずっとそんな考えが頭の中を巡っている。

また前みたいに話したいし、憂鬱じゃない月曜日を望んでいる。やけど、あんなに苦しそうなAを見てしまったから、かける言葉も見つからない。

とりあえず他愛無い会話を、と思っても俺とAに共通してるのなんて学校が同じと言うことだけ。それと、図書委員で月曜日話すと言うことだけ。

意外と浅い繋がりやったんやなぁ。

今までの憂鬱感が嘘のように消えていく。

こんな"学校の中で他愛もない会話ができる数少ない1人"じゃ足りひん。"唯一の存在"やないと。

担任が言っていた学校関連のことは、あぁは言っていたもののまぁ原因の目星はついている。あいつらをどうにかせんといかんなぁ。

一月、またAに会うまでに。

Aにいい知らせができるように。

君を苦しめる人たちは、君の近くにいたらあかんのやから。
まずは君とあいつらの縁を切ってあげるから。

そう考えて、開いていたトーク画面を閉じて違うトーク画面を開く。

センラと仲良くしてくれている"お友達"とのトーク画面。

Aを苦しめた数々の言動、行動の証拠を集めていく。

こんなこと言われたらそりゃ学校来たくなくなるわなぁ。

今にも殴り込みに行きたくなる葛藤を堪え、集まったものをそれとなく教師の目に留まらせる。でも、君が傷ついてるのは誰にも見せたくないからあくまで被害者は隠す。

やって、Aが傷ついてるのを見ていいのは俺だけなんやから。

あぁほら、Aにいい報告ができそうや。