あなたの壊し方-USSS- (ページ25)

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その頃Aは家庭でいろいろあり、そのことから若干の嫌がらせを受けていた。主に容姿いじり、とでも言えばいいのやろか。重たい前髪、厚いメガネ、下を向きがちだからかそこについていじられることが多かった。

みんな馬鹿やなぁ。Aめちゃくちゃ綺麗な顔立ちしてんのに。

そんなこんなで日々を過ごすうちに家庭の事情なのか、嫌がらせに耐えかねたのか、Aは学校を休みがちになった。

それと同時に、君との月曜日もだんだん減っていった。

いつのまにか1週間で1番楽しみになっていた月曜日。君がいないならその楽しみも思い出に変わる。

担任「おい、ちょっといいか」

珍しく担任に呼ばれる。

(こんな月曜日もなくて憂鬱しかない時になんやねん、って感じやけど今だけはそんなことも言ってられへん。この感じはきっとAに関することやろうし。)

担任の背中を時々小走りで追いかけながらそんなことを考える。Aは元気なんやろか。

S「俺が呼ばれるってことはA関係ですか？」

内容が気になってしまい職員室に着くや否や担任に内容の確認をする。しょうがないやん。気になるんやから。

担任「さすがだな。呼んだだけで大体何について話すか分かるなんて」

多少の苦笑で言われるけどそんなこと今はどうでもいい。早くその先が聞きたいんや。

愛想笑いでつきあってその先を促す。

S「で、Aがどうしたんですか。」

担任「実はAなんだがな、ここからちょっとの期間学校に来れないそうだ。」

何を言ってるんやこいつは。理解ができひん。