#332 ページ34
.
『……』
鷹木「…A、にやけてるー！」
帰りのバスの中。
昨日のことを思い返しながら触れるシルバーリング。
ジロちゃんがわたしの薬指にはめてくれた時のことを思い返していたらどうやら表情に出ていたみたいで隣に座っていた真琴に茶化された。
可愛いー！なんて言いながら抱きついてきてくれる。
と、思えば反対側から伸びてきた手によってそっちに身体が引き寄せられて。
「…なぁ、ちょっと鷹木、Aちゃん独り占めしないでくれる？」
『ジロちゃん』
鷹木「えー、一緒に座らせてあげてるだけ感謝してほしいものだわ」
「、、ジロちゃん言われてる」
帰りはどうしても！と、子どもが駄々をこねるように言ってきたジロちゃんに。
1番後ろの席にカイくん、ジロちゃん、わたし、真琴の順で座る事になったわけで。
鷹木「女の子にも妬くなんて本当Aも大変だねー」
『…え、いや、』
戸惑うわたしとは対照的に。
「しょうがないじゃんずっと一緒にいたいんだから」
なんてわたしを抱きしめたままケロッと言ってしまうジロちゃんに。
沸々と顔が熱くなる。
「え、なに照れてる？顔真っ赤、可愛い」
『…言わないで』
「ジロちゃん甘々すぎ」
鷹木「…ふふ、」
ジロちゃん、周りの目を気にしないから困る。
なんて思いながらも、
「…ん」
『……、』
右手をそっと握られれば嫌な気なんてしないわけで。
みんなもいるのに、なんて思いながらもゆっくりと手を握り返せば優しく笑うジロちゃんがいてわたしも頬が緩んだ。
『……たのしかった、』
寮に戻って自然にポツリと言葉が溢れる。
あと少しで卒業か、と思うと寂しいけれど。
残りの日々をみんなで楽しめていけたらいいな。
ー♩ー♩ー
『…、……？』
その時鳴ったLINEを知らせる通知音。
開いて見れば登録した覚えのないアカウントからで。
誰だろう、、？と思いながらもその画面をタップした。
『……？』
"もうすぐ会いにいくからね"
見知らぬ人からのそんな文面に。
いいや、消しちゃおう。
『……削除、と』
間違いかな？悪戯かな？なんて。
その時は安易にしか思っていなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
misa(プロフ) - えるもさん» えるも様！もちろん覚えておりますよー（ ; ; ）！！お元気でしたか＾＾？まだ見て下さって頂けていたこと、本当に嬉しく思います（ ; ; ）ドキドキな展開を楽しんで頂けるよう頑張りますね＾＾最後までよろしくお願いします！ (2021年6月20日 20時) (
レス) id: 0c10dc59de (このIDを非表示/違反報告)
えるも - お久しぶりです！！私の事覚えてますか…？Part1からずっと見てきてるんですが毎回面白くてすごいと思います！オリジナルの話もドキドキで楽しみにしてます！最後まで見届けさせてください！ (2021年6月19日 11時) (レス) id: a3652aafe2 (このIDを非表示/違反報告)
misa(プロフ) - ぽかりさん» ぽかり様！嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもジロちゃんに会ってください＾＾Part8もよろしくお願いします＾＾ (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0c10dc59de (このIDを非表示/違反報告)
misa(プロフ) - なつきさん» なつき様！尽くしてくれますよね、きっとジロちゃんなら！笑 嫌な展開、、醸し出させております。笑 そして毎度嬉しいお言葉をかけてくださること感謝しております！完結までよろしくお願いします＾＾ (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0c10dc59de (このIDを非表示/違反報告)
misa(プロフ) - mさん» m様！どこでしょう？笑 いつもありがとう引き続きよろしくねー（ ; ; ） (2021年6月13日 17時) (レス) id: 0c10dc59de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Misa | 作成日時：2021年1月23日 22時
