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大ちゃんの家に向かう途中。



いのちゃんは やっぱり緊張していて。





ずーーっと喧嘩なんてしてきたことなかった二人だから、余計そうなるよね。






ピンポーン



大貴「はーい」


明るい大ちゃんの返事とともに聞こえてくる、ドタバタした足音。








ガチャ


大貴「A、何回もラインしたのに、.....え、いのちゃん?」




慧「大ちゃんごめん、話聞いて欲しくて」




大貴「てかなんでAと一緒なの?...なんなの?」




「大ちゃんの家に向かう途中のいのちゃんと、たまたまコンビニの前であったの。」



慧「Aには 話した。だからさ、大ちゃん 少しでいいから聞いて」






大ちゃんは潤んだ黒目を揺らして、複雑そうな顔で頷いたあと、いのちゃんを家の中へと招き入れた。









リビングには今から食べようと大ちゃんが準備してくれていた熱々のピザが並んでいて。


でも、食べる余裕なんてないね今は。






「えっと、コーヒー、出すね」





大ちゃんのはちゃんとカフェラテにして出すと、ありがとって私の目を見て 少し微笑んだ。





慧「あのね大ちゃん、俺____」




いのちゃんが そうなった間の経緯を話している時、大ちゃんは真剣にいのちゃんの顔を見て 頷くこともなく、驚くこともなく、ただ静かにその話を聞いていた。









慧「____それで、結婚することになったんだ。


ほんとは二人に相談したかったし、俺だって ほんとはちゃんと、好きな人と結婚したかった。」


と、ちらっと私の方を見た慧くん。





慧「でも、ダメだなって。俺がちゃんとしなきゃ、俺が好き勝手しちゃダメだって思った。


だから、二人といたら 多分俺決意揺らいじゃうから、実家に帰ってふたりに会わないようにしてた。


何も言わなくて、ごめん。





もう、籍は入れてある。

実家の近くの大学に通いながら、少しずつだけど仕事も覚えてる。



大ちゃん、A、何も言わなくてごめん。」






ゆっくりと頭を下げた慧くん。


こんな慧くん初めて見たよ。







大貴「いのちゃん、俺の方こそごめん。


勝手に勘違いして、いのちゃんの話も聞かずに追い出したりしてごめん。



これからも、また3人で会ったりできる?」




慧「もちろん」




大貴「なら、許す!」





ほっとした慧くんの笑顔と、それを見て嬉しそうな大ちゃん。

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みゆみゆ(プロフ) - 初めまして!いのあり担の私にはたまらない作品で、このタイミングで出会いましたが、キュンキュンして止まりません!更新予定はありますか?どうか是非続きが読みたいです! (2018年8月24日 14時) (レス) id: d5a20f8a60 (このIDを非表示/違反報告)
由花(プロフ) - りりさん» この作品とても面白いです!更新待ってます。評価しました! (2018年2月12日 18時) (レス) id: e88739cb4f (このIDを非表示/違反報告)
おむまい - いえいえいえいえ!!こんなに良いお話読めるなんてこちらこそ元気もらってます!! (2017年12月24日 2時) (レス) id: 2c5b0eb640 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - おむまいさん» ありがとうございます!まさかのそんなこと言っていただけるなんて思ってなくて、嬉しすぎます。涙ちょちょぎれます!おむまいさんの言葉のおかげで、とても元気が出ました。頑張りますありがとうございます! (2017年12月23日 20時) (レス) id: 67de5f79a0 (このIDを非表示/違反報告)
おむまい - このお話ほんっとうに素敵です!!すっごく面白いです!これからも更新頑張ってください! (2017年12月19日 17時) (レス) id: 2c5b0eb640 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2017年8月30日 17時

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