ご主人様は9人います【JUMP】

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車に乗ると、シートベルトを締めたか しっかりと確認してくれる。








裕翔くんが、変装用のメガネを外しながら ジッと私を見つめた。









裕翔「なーんか、帰りたくないなぁ」


「どうして？」





裕翔「だって帰ったらさー、今みたいに Aのこと独り占めできないじゃん」









ちょっと口を尖らせて、不満そうに目をそらしている。






「...え？」











裕翔「ほら、いつも 大ちゃんと楽しそうに話してるしさ、ヤマと知念とゲームしたりしてるし、A 引っ張りだこなんだもん。





あ、なんか回りくどいかな、この言い方。






わかりやすく言うね。








.....俺がさ、ずっと隣にいたいんだけど。」








...どうしてそんな ドキドキさせるようなことばっかり言うの？また、冗談？







「も、もう 冗談やめ」
裕翔「冗談じゃないから」





私の言葉を遮るように、すらっと長い指で 私の口に人差し指を当てた。






....っ、まっすぐ見つめられる瞳に 思わず息を飲んだ。










そんな彼が次に発した言葉は








裕翔「キスしていい？」







ストレートな彼の 超ストレートな提案だった。

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