Protect you 〜未満警察・ミッドナイトランナー〜

#44 ページ45

.





「よし、借りてこれたよ！」

『うわ、すごい、』

「いや、まじで緊張したわ、」









ちゃんと喋れてたかな？

大丈夫な、はず。





と、カイくんジロちゃんが確認し合う手元には。








片野坂教官から頼まれて、と嘘をついて借りてきた70センチの警棒、手錠、防具それぞれ３つずつ。





わー、これが本物か、とドギマギしてしまう。









「でもさ、外泊届けの理由なんて書く？」

「ん〜、青春活動でよくない？」

「またかよ」

『え、この前は青春活動って書いてたの？』

「「え、」」









思わぬ理由に突っ込んで聞いてみればちょっとあわあわし始めるから面白いなー、なんて思ってしまった。









『許可、降りるといいね』

「、、無理だろうな」

「あ、でもAちゃんは俺たちと違って目をつけられていないから、別の理由で書いとけばAちゃんは降りるかもしれないよね？」

「あー、まあそうかもしれないな」

『、、、わかった。そしたら外での合流になるかな？』

「だな、きっと俺らは窓からになるだろうから」

「だな、」









苦笑いを浮かべていたけど、気づけばまた真剣な顔をする２人。









「バレたら今度こそ退学だ」

「Aちゃん、大丈夫？」

『、、友達を助け出せない警察官ならなりたくない。』









そんなの意味がない。








退学を恐れている場合ではないんだ。









わたしの言葉に２人もニっと、笑ってくれた。









「おっし、絶対成功させよう」

「ああ」

『…うん！』









いざ、救出へ！！



.

#45→←#43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す