Protect you 〜未満警察・ミッドナイトランナー〜

#26 ページ27

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次郎side









「だっぶるでぇと〜」

「ちょっとジロちゃん浮かれすぎ」

「そんなこと言って、カイくんだって朝から何回歯磨きしてんの？」

「な、っ、これは、エチケットだ、！」









黒岩に散々彼女を自慢され。









結局、アプリに登録した俺はありがたいことに見事マッチングに成功してさっそくカイくんとのダブルデートを外泊日にとりつけた。









Aちゃんには、ああ言った手前秘密にしているけど。









「さ、そろそろ行こー！」

「って、あ、」









寮の窓から外を指差すカイくんに俺もカイくんの指先を追えば。









「あ、Aちゃん」

「だな、」









すでに外出の準備を終えたのか。







学校から出ようとする彼女がいて。









いつもよりオシャレして化粧して、そしてすごく嬉しそうにしている彼女に思わず見惚れてしまう。









「「可愛い、」」









カイくんも考えは同じだったようで思わずハモってしまう。









「Aちゃんは誰とどこに行くんだろうな、あんなにオシャレして」

「誰だろう、？」

「彼氏かな？」

「えええっ、？！？！」









か、彼氏？！

いたの？！ねぇ、カイくん！

とカイくんの肩を掴んで問い詰める。









「っちょ、俺に聞かれても、でもよく考えてみてよ。あんなに可愛い子に彼氏がいないって可能性の方が低いだろ？」

「さすがカイくん、冷静、」









まあ、確かにな。






なんて思いながらどこかでなぜか。

少し寂しい気がしてしまった。




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