見えない翼 Ⅱ (ページ9)

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廉「今度もっと呑んでな！」

「おい、廉、！」

『ふふ、』

あの後しばらく永瀬さんと紫耀とBARで飲んで過ごした。

お酒呑むのも途中からは紫耀に止められてしまったけど。

永瀬さんにはたまに意地悪な事言われた(元彼とのやりとりいじられた)けど、紫耀は気づいてないみたいだし良しとしよう。

廉「じゃ、Aちゃんまたな」

「俺もいんだけど」

『ふふふ、』

廉「ちゃんと送ってけよ、」

「わかってますー、」

『永瀬さんも気をつけて』

"はーい"と手を振りながら永瀬さんはタクシーへと乗り込み爽やかな笑顔を浮かべながら消えていった

『、、さて、帰ろっか。私たちもタクシー捕まえないと、』

「あ？車停めてあるから。こっち、」

"いくぞ、"

と紫耀に手を引かれ歩き出す

『え、だってお酒呑んで、』

「ばーか、ノンアルだっつーの」

『え、そうだったの？なんで？』

「、、お前を家まで送れないと困るだろ」

『え、？』

ぶっきらぼうに言いながら前を歩く紫耀

その為にわざわざお酒呑まないでいてくれてたの？
紫耀の優しさにドキッとしてしまう。

その一方で紫耀はなんだかちょっと怒っているのか。

こちらなんて見向きもせず、停めてあるであろうパーキングまで歩いている。

「乗って、」

『あ、うん』

ピッと車のロックが解除され、助手席へと促される

バタン、と閉まったと同時
紫耀はエンジンをすぐかけるもんだからわたしも慌ててシートベルトを締めた。

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