見えない翼 Ⅱ (ページ40)

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Another story #15 ページ40

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「なー、A」

『んー？』

「健人くんの取材したの？」

『え、うん、したよ？』

仕事を終えた紫耀が今日は家に遊びにきてくれたんだけど。

きて早々こんな質問。

ソファに座るわたしの隣にちょこんと座ったかと思えばそわそわしながら聞いてきた。

確かについ先日初めてSexyZoneの中島健人さんの取材を行った。

「どう、だった？」

『どうって？』

「ほら、楽しかったとか、インタビューの内容とか、健人くんの反応とか」

『んー？楽しかったよ。意識の高い人だよね、中島さん』

「、、ふーん」

『、、？ねえ、なんか変だよ、』

様子の変な紫耀に思わずテレビを見ていた目線をしっかりと紫耀に合わせる

「健人くん、めっちゃAのこと気に入ってたから。なんかあったのかなー、なんて思って」

『、、え、そう、かな、？』

確かにキンプリのメンバーの話とか、、
特に紫耀の話とかたくさん話はした。

わたしの知らない時の紫耀の話を聞けて正直、ちょっと嬉しかったりもして。

図々しく話しすぎてしまったかもしれないと、のちのち後悔した。

「、、違うならいいんだけどさ、」

『、、、』

そう拗ねたようにふいっと顔を背ける紫耀がなんだか可愛くって。

『、、ふふ、』

「、、、なんで笑ってんの」

『だって、嫉妬してくれてるんでしょ？」

「、、ちが、っ、」

『中島さんからはわたしの知らない間の紫耀の話をたくさん聞かせてもらったよ？』

「、、、」

『、、それが嬉しくてついつい』

「そうなの？」

そっぽを向いていた紫耀がまたわたしの方に体を向けてくれて。

心なしか嬉しそうな顔。

『うん、だから、その、心配しないで？』

「、、だせー、俺」

ガシガシと頭をかく紫耀はいつもの紫耀で。

ほっとわたしも一安心。

「あー、よかった！」

『ふふ、』

「あ、でも、」

『ん、？』

「やっぱり今度からは俺に聞いて？」

首を傾け聞いてくる紫耀。

か、可愛い、、！

『はーい、』

「素直でよろしい」

ギュッとそのまま抱きしめられる。

嫉妬してくれるならまた、なんて考えてしまうわたしの気持ちは紫耀にはバレないようにしておこう。

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