見えない翼 Ⅱ (ページ31)

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Another story #6 ページ31

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結衣「平野くん、来てくれるんでしょ？」

『あ。うん、おそらく、でも怖い』

結衣「そう？」

『、、、結衣、面白がってるでしょ？』

口元が笑ってる結衣にムッとした表情を向けるも気にもとめない結衣は道路に向け手を挙げタクシーを呼び止めた

『え、帰っちゃうの？』

結衣「そりゃそうでしょ、お邪魔はしませんよー」

『、、邪魔なんてことないのに！』

むしろ仲を取り持って欲しいくらい。

結衣「結果オーライになること願ってる！連絡してねー！」

タクシーのドアが閉まりひらひらと手を振りながら颯爽と去っていった。

『、さて、、』

スマホに再び顔を向けると丁度紫耀からの着信。

『も、しもし、』

"、、近くのパーキング停めているから、場所送るからこれる？"

『あ、うん、ありがとう』

"ん。気をつけてな"

通話を切って一息。

、、、思ったより大丈夫、かな？

スマホを片手に紫耀の元へと向かう。

そこには見覚えのある紫耀の車。そして運転席にはサングラスにマスク姿の紫耀がいて。

ドキドキしながら助手席のドアを開けると「おかえり」と出迎えてくれた。

『来てくれてありがと、連絡もなかなか返せなくてゴメンね？』

「、、、あー、うん、」

『、、、』

「、、、」

そこから紫耀の家に着くまでは終始無言が続いていた。

結衣さん、やっぱり逆効果だったかもしれません。

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