見えない翼 Ⅱ (ページ4)

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「お疲れ様でした～」

１日無事に仕事も終わり足早に家へと向かう。

仕事しててもAのことを考えていたら気がきじゃなくって。

しっかり仕事できてたかな、ヘマしてねぇかな、と思い返してみるものの今は家へ向かう方にしかやっぱり意識が向かない。

メンバーにも

"もう、帰るの？"

と怪しまれたけど、今日に関してはそれに対応する時間も勿体なく感じてしまっている。

あいつ、ちゃんと家いるかな？

「、、っはぁ、」

家の駐車場からも気づけば走っていて。

ガチャ、と焦る気持ちを抑えながら玄関を開けてみる。

「ただいま、、」

中は暗くて、人の気配はない。

ったく、帰ったのか、、

大丈夫か、？

リビングに入ってみてもやっぱりいなくって。

少しの寂しさ。

「、、はあ、」

とその時、ガチャと玄関の開く音がし振り返ってみればそこには手にスーパーのビニールを下げたAが立っていて。

「え、」

『あれ、紫耀のが早かったね、おかえり』

「どこ行ってたの、？」

『あ、買い物、ご飯作ってたんだけどドレッシングないなって、』

「、、、」

『、、っわ、っ、』

気づけばグイッとAの腕を引いて玄関先で抱き寄せていて

「、、、心配した、」

『あ、ごめんね、』

「うん」

アイツのとこに行ってたら、と思ったら無性に嫌で。

あー、俺いつからこんなにこいつに依存してた？

重症かもな、、、

『紫耀、、？』

「ん？」

『そろそろ、離して？』

そう言ったAの顔は心なしか紅い。

、、、なんだコイツ可愛いすぎるだろ。

「、、、やだ」

『ええっ、？！』

目を見開き驚くA。

「、、嘘、ゴメン」

『まったく、もう、ご飯用意するね』

「さんきゅ、」

本当はもっと抱きしめていたかったけど、
その前に俺が限界きそうだったからやめといた。

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