見えない翼 Ⅱ (ページ30)

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Another story #5 ページ30

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『あ、、』

結衣「ん？」

『そろそろ、いいかな？』

結衣「んー、まあ、ぼちぼちかもね」

目の前にいる男友達の目を盗みながらコソコソ結衣と話す。

あれから４時間経っていて。

さすがにスマホを開かないとまずいような気がしてきた。

ドキドキする胸を抑えながら電源をつけるとすぐに目に入る着信履歴。

結衣「わー、わかりやす、」

『、、、』

既読がついたその後から数分ごとに着信を残している紫耀

LINEもすごい件数。

"え、？嘘っしょ"

"電話出て"

"迎え行く"

紫耀からのLINEに嘘をついた胸が痛む。
まあ、事実になってしまっているわけなんだけども。

「ん～、A、どうしたー？」

『あ、ゴメン、そろそろ帰らないと』

紫耀へのLINEにひとまず居場所を伝えるだけ簡単に打ち、送った。

「もっと飲もうぜ！」

そう肩を組んでくる。あー、結構酔っ払ってるな、これ。

結衣「ごめんね、わたしら明日も仕事だからさぼちぼち帰るわ。また連絡するからまた飲もう」

「まー、仕事ならしょうがねぇか、！気をつけて帰れよー」

結衣「ありがと」

『またね、』

なんだかんだ言いつつすぐに解放してくれた事に感謝しつつ居酒屋を出た。

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