見えない翼 Ⅱ (ページ25)

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最終話ページ25

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『、、、ん、』

朝日で眼が覚める。
薄く開けた眼の先には、

「、、、」

紫耀がいて。

昨日は結局そのまま紫耀は私の家に泊まった。
気持ち良さそうに眠る紫耀の顔はすごく綺麗で。
わー、やっぱり芸能人なんだなー、

「、、、見過ぎ、」

『、っ、はよ、起きてたの？』

優しく笑う紫耀がいた。

「ん、寝られなかった」

『、え、ごめん、』

私寝相悪かったかな？

「大好きな奴が隣にいて眠れると思う？」

『っ、な、っ？！/』

にっ、と笑う紫耀に内心、心臓はバクバクで。

「それに、」

『、、？』

「これが夢で、もしかしたら、、朝起きてAいないんじゃねぇかって、」

『紫耀、』

そう眉を下げて笑う紫耀。
なんだろう、堪らなく愛しい。

『いなくならないよ、』

「、、、」

『わたし、ただの一般人だし、、、どう頑張っても紫耀に引け目を感じてしまうけど、それを気にして勝手に諦めるのはもう辞めたいの。』

「、A」

『紫耀は不器用な癖に無駄に頑張り屋で』

「おい、無駄って、」

『、、そんな紫耀を近くでずっと見ていたい。』

「、、っ、」

『紫耀好き。側にいたい、です。』

って、気付けばベラベラと一方的に話していて。
横にいる紫耀はぽかーんと口を開けている。

「、、、やば、」

『、、え？』

「可愛いすぎ、」

『、、っ、バカ』

恥ずかしくなって思わず布団を頭まで被るも、

「なんで隠れんの？」

『、、っ、』

「こんだけ言って照れてんの？」

『、、見ないで、』

「だーめ」

バッとすぐに紫耀に剥がされてしまう。

『っ、、』

「、あー、もう、」

グイッと腕を引かれてすっぽりと紫耀の腕の中に収まる。

『紫耀、？』

「Aが不安にならないようにするから。みんなに認めてもらえるように大きくなるから、」

腕の中から見上げた紫耀の顔は頼もしくて、かっこよくって、わたしの不安を払拭してくれる。

「その時は、」

『、、？』

「結婚しような？」

『、っ、うん、！』

遠回りしたわたしの恋は無事、実りました。

fin.

作者より

見えない翼完結です。
川嶋あいさんの見えない翼の歌、歌詞が好きで紫耀くんをイメージしながらこの作品を実は始めました。素敵な曲なので知らない方はぜひ聞いて見て下さい。機会があればこの２人の続きもかけたらと思います。お付き合い頂きありがとうございました！