見えない翼 Ⅱ (ページ17)

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紫耀side

『、、っふ、しょ、紫耀、』

「、、、」

Aにキスをした。

俺の下にいる紫耀は俺の名前を呼び目を潤ませている。

やば、理性保てないかも。

『、、、』

「、、、」

と、ふと蘇る元彼に襲われかけてたあの時のAの姿。

っ、俺、最低。

あいつとやってる事変わらないじゃん。

「っ、、」

『、、紫耀？」』

「ゴメン、」

『、え、、』

「、、ちゃんと戸締りしろよ」

『、、、』

キョトンとするAを尻目に俺はただ、その場から去る事で精一杯で。

振り向くこともなく玄関のドアを開け出ていった。

「、、くそ、」

言葉より先に行動に出てしまった。

どうすればよかった？

何が正解だった？

もう、わかんねーよ、、、

ーーー・・・

『、、、』

紫耀の出て行ったドアを見つめる。

紫耀にキスされた、と思えば謝りだし出て行ってしまった。

『、、紫耀の馬鹿、』

なんで謝るのよ、

酔った勢いだった？

いろいろ考えてみても答えはでなくって。

『、、ドキドキ返せ、』

静かな部屋にポツリと呟いた。

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