見えない翼 Ⅱ (ページ14)

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「カルビ5人前！」

「え、足りないんじゃね？」

「佐々木さん次も生でいいっすか？」

「よろしくー！」

「ビビンバも頼もー！」

「トングもう一つもらっとくか、」

ずらっとテーブルに並ぶ美味しそうなお肉たち。

「Aちゃんは次何にする？」

『あ、じゃあカシオレでお願いします』

正面にいる神宮寺さんに聞かれそう答える。

King & Princeの皆さんのお誘いにより、仲のいいスタッフさんに混ざりわたしたちも打ち上げに参加させて頂くことになった。

皆が行きつけだという個室の高級な焼肉屋さん。

"乾杯！"

という岸さんの元気な声と共に始まった打ち上げ。わたし場違いじゃないかなー？大丈夫かな？
ちらっと隣にいる佐々木さんを見てみると楽しそうにスタッフさんやKing & Princeの皆と話しながら呑んでいる。

佐々木「ふふふ～」

『飲み過ぎないでくださいね？』

佐々木「はーい」

本当にわかってらっしゃるんだろうか。
届いた生ビールを片手にグイグイと気持ちよく飲み進める。それはもう気持ちいい程に。

斜め前にいる紫耀はというと隣にいるスタッフさんと楽しそうに談笑中。
と思えば真剣な顔になったりもして。

「見過ぎ～」

『え、あ、永瀬さん、』

廉「Aちゃんってさ、わかりやすいよね、」

『え、？！』

廉「ん？」

ニヤッと笑ってビールをゴクゴクと美味しそうに飲む永瀬さん。

『どういう意味ですか？、、永瀬さん、最近意地悪ですよね』

お酒の力を借りて思わず永瀬さんに対抗してみれば、永瀬さんはちょっとびっくりした顔を見せた。かと思えばすぐまたふわっと笑ってみせる。

廉「そ？」

『、、はい』

廉「可愛い子は昔からいじめたくなっちゃうタイプやから」

『、、、は？！』

廉「、ま、紫耀も分かりやすいほうか」

『ん？』

"あっち"と永瀬さんに促されるまま振り向くとバチっと紫耀と目が合う。と、思えばすぐ逸らされた

『、、なに、あの態度』

廉「あ、Aちゃんご立腹？」

『別にそんなんじゃ、ないです、』

この間から、思ってたけど。時々変な態度になる、紫耀。なんなんだ。
一思いにググーッと手元にあるカシオレを口に流せば、前にいる神宮寺さんや岸さんからも"おおっ"と声が上がる。

廉「、もう、やめとく？」

『いえ、おかわりください』

呑まないとやってられない！永瀬さんはやめとく？と声をかけてくれたけど今のわたしには挑発してるようにしか捉えられなくて。
強いわけでもないのについついおかわりをもらってしまった。

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