見えない翼 Ⅱ (ページ2)

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「、、、」

、、寝れねぇ。

目を瞑っても瞑っても眠れない。

明日はオフじゃねぇのにまずいなこのままだと。

この間もAは泊まっていたけど、
その時と状況は違くて。

意識し始めたらもう止まらない。

と、ガチャと開くドアの音に目を向ければAが立っていて

「わ、ビビった、」

『、、紫耀』

「どうした？」

『、、、一緒に、』

「ん？」

『、、一緒に寝て？』

「ぶは、っ、ね、寝る？！」

『、だめ？』

潤んだ瞳で見つめられると答えはYESの一択で。

『、、、ごめんね、寝れなくて』

「、、うん」

ベッドの中背中合わせで会話する

当たる背中がすごく熱くて、ドキドキする

『、、ありがとうね、』

「、うん、」

『紫耀がいると、、』

「、、、」

『安心する、』

「、、、、！」

背中合わせだったはずなのに。

背中にトンと当たるAの手。

Aが触れたところがどんどん熱くなる。

「、、A」

『、、、』

「寝たの、」

『、、、』

あれだけ不安がってたのに。
向き合ったらすやすやと眠ってて。

でも、俺がそばに居たから寝れたのかな？と思うと嬉しくて。

顔にかかる髪の毛を耳に流してやる

と、見える赤い跡

「、、これ、」

ふと目に入った印。

Aの首元には赤い跡がくっきりと残っていて。

やっと静まったはずなのに沸々と込み上げる怒り。

『、、、』

「、、、ん、」

『、、ん』

気づけばそこに吸い寄せられるように自分の唇を押し付けていて、

上書きするように跡を残す。

『、、、』

「、、、」

やっば、俺、だいぶ重症かも、

目の前ですやすやと眠るAを抱き寄せギュッと目を瞑った

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