畑女子。【はじめしゃちょーの畑】

DAY2 ページ3

さっきまで楽しく話してたのに…!!!


すぐネガティブになるのはよくない癖だ!!


何て思いながらもぐるぐる考え事をしていたらラーメン屋さんのまえにはじめくんが車を止めていた。


はっとしてはじめくんの方を見ると、彼は私の顔を心配したような顔でのぞいていた。



『ぅあっ…ごめ、ちが、ありが、、っ』



ぼーっとして心配かけてごめんなさい。

違うの、はじめくんのせいじゃないの。

運転してくれてありがとう。


言いたいことが一気に出てきて焦ってうまくしゃべれない。



は「…あのさ。そんなに追い込まないんでいいんじゃないかな。」


『えっ……??』


は「今だってきっと自分のせいで初投稿が炎上したとか考えていたんでしょ??」


『う“………』


彼は微妙な変化にもすぐ気づく。

きっと私のことも全部お見通しなんだろう。



『だって、私がみんなに馴染めなくって、面白い動画だったのに、私が全部、全部、台無しに…!』


目頭が熱い。

はじめくんの前で泣いたのははじめてだった。

辛いことも支えあって乗り越え来たから。

なのに、ほんとうにダサいなあ。私。



は「Aちゃん。よく聞いて。
確かにAちゃんは一人だけ女の子で最初は辛いと思うよ。
でも昨日の動画、いつも通りの姿でよかったよ。
おれも皆も支えるからさ。
きっとみんなすぐ受け入れてくれるよ。」



私の目を見て、言葉を続ける彼。


は「だからさ、がんばろ?」


『……うっ、優しすぎるんだよ。ばあーか…………
私、がんばる。もっと。』


は「よっし!!じゃあ落ち着いたら“ラ”食いやすかあ!!」


そう言って私の頭をぐしゃぐしゃ撫でる彼。

だんだんと伝わってくる体温に落ち着き、笑ってみせた。


『私、もっともっとがんばる!!そのためにはまずラ!完食する!!』


は「いいこ!!!いきやすかあ!」








___彼は優しすぎだ。

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