剣士の弟 (ページ45)

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昔の話ページ45

ガルside

俺は林檎を齧りながら唐突に話し出した

「俺、兄貴が消えた時捨てられたんだって感じたんだ。誰かが兄貴に嘘の情報渡したから消えたんだけどさ
俺が10歳の頃サラ達に会った
海賊達に殺されそうになった時に俺を庇ってくれたのがディーネだった。ディーネ達に色々と教わりながら稽古した
そして、12の時兄貴を探す旅に出たんだ
そりゃ、地獄だったよ‪w
船へ乗り込んだら、精霊扱いとしての価値が高いとかで売られかけたり、首切られたり…色々だった
だから、俺は人に干渉したくなくて森に住んだ
動物達が俺に食べ物をくれて、寒い冬には熊が温めてくれてさ…でも、森は人間達によって焼かれた
俺目当ての人間達にね…森を守る為に俺は戦った
その日は丁度俺が13になった日だった
そして、鷹の目にあった日だった
鷹の目に連れ去られて1年間修行した
14の時…海軍に捕まった。そして、エー兄が逃がしてくれた」

俺は酒を飲みながら話を続けた

「15の時、七武海と四皇を倒した。その後和解した
後は…マー兄とエー兄の知ってる通りだよ
16.17の時に頂上戦争があった
エー兄達を逃がした後、俺は金の亡者に追われた
仲間だと思ってたヤツらは俺の力目当てだった
俺が人を信用し無くなったのも、孤立しだしたのも
それが原因。力を知れば、金の亡者になるか力を求めるか恐怖に怯えるか…この3つだからね
死者を蘇らせる何て…可笑しな話だからね‪w」

マ「ガル…辛かったな」

マー兄は、そう言って抱き締めてくれた
辛い？何が辛いんだ？
俺は1人でも普通に生きられる

「辛くないよ？だって、1人に慣れちゃったから」

エ「馬鹿っ…」

エー兄迄泣いてる
何で？何で泣いてんだ？
分からない

エ「まだ18だろ？もっと甘えていいんだぞ？」
マ「年上にもっと甘えろ」

「甘えてるよ？」

エ「まだ、足りねぇよ」
マ「海賊狩りが無理なら、俺達が甘やかす」
エ「何でも我儘言ってみろ」

もう、十分答えてもらってる
もう、我儘何て無い
林檎だってくれる、一緒に寝てくれる飛んでくれる
1人で寂しくないように付いてくれる
これ以上望むものは無い
強いて言うなら…

「もし、麦わらの一味が来ても…俺を渡さない？」

心配だった

エ「当たり前だろ？うちが負けるわけねぇだろ？」
マ「何が何でも守る」

ﾋﾟｸｯ
妖刀が兄貴の刀を感じ取った
気配がある
近い
…早くね？
今日の朝ここを発とう

「マー兄、麦わらが来る。俺、明日の朝ここを発つ
また来るよ」