飴と煙草と竹刀と刀 (ページ8)

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魘されページ8

ゾロside

"今日お前ん家行くから"
…何でだ？
俺は家に帰り着き、ラフな格好に着替え外に出た
ランニングをし、家にある竹刀を持ち素振りをして
家に帰った
彼奴は合鍵を持ってる
家に帰る頃には空が茜色に染まっていた

ｶﾁｬﾘ

「ふぃー、あっちぃ」
サ「おかえり」
「不法侵入か？」
サ「鍵使った」
「何しに来たんだよ」
サ「俺、今日明日泊まるから」
「は？」
サ「勉強教える為にもな」
「…」

…全く意味が分からない
勉強教える為にもなって何？
俺、欠点常習犯じゃねぇよ？
常習犯は、ルフィだし
まぁ、そのうち帰るだろ
風呂はいろ

「…で、何時帰んだよ」
サ「聞いてたか？今日明日泊まるって」
「…マジで言ってんの？」
サ「まじだよ」

帰る気無さそうだな
俺は、机に向い教科書とノートを開いた

ｶﾘｶﾘｶﾘ…ｼﾞｬｰｶﾁｬｶﾁｬ…

サ「ここ、間違ってんぞ」
「あ？」
サ「ここは、ここに代入するんだ」
「へ〜」
サ「あとここも」
「何処だよ」
サ「ここだよ」

教えてくれんのはありがてぇけど…近ぇよ
それから3時間勉強して、夜食食って2時間勉強して
歯磨いて布団に入った

サ「手繋ぐか？」
「巫山戯んな」

少しして、俺も寝てしまった
夢を見た

↓夢の中

先生とくいな達が悪人に殺される夢を
俺は、ただ見てるだけしか出来なかった
近くにあった刀を拾うにしても触れもしなかった

先生「ゾロ！逃げなさい」
くいな「ゾロ、助けて…」
友達「ゾロ、ゾロ…助けてくれよ」
先生「逃げるのです！」

「先生、くいな！」

場面が変わり…瀕死状態のくいなと先生だけになった

くいな「ゾロ…なんで助けてくれなかったの？」
先生「逃げなさいと言ったのに」
くいな「ゾロだけ幸せになるなんて許さない…
恨んでやる…あんたが死ぬまで…恨み続けてやる」

↓現実世界 NOside

ゾ「…逃げれない…動けない…」
サ「んっ？ゾロ？」
ゾ「嫌だ…俺のせいだ…俺の…」
サ「魘されてるっ…ゾロ！」
ゾ「うわぁぁぁ！！！いや、嫌だ！」
サ「ゾロ！」
ゾ「俺のせいだ…俺の！」
サ「大丈夫だ。しっかりしろ」
ゾ「はぁっ…はぁっ…サ…ジ」
サ「ゾロ…大丈夫か？」
ゾ「俺のせいで…彼奴らが…」
サ「ゾロ？おい、ゾロ！」

ゾロは気絶してしまった
サンジは、ただ声をかけてやる事しか出来なかったと悔やんだ
汗でびっしょりになった服を着替えさせ、手を握って
また眠りについた

サ「ごめんな…また、気付けなかった」

時折顔を顰めるゾロを見て呟いた