荒治療 ページ6
ゾロside
くいなが見えてたのか？
いや、多分当てずっぽだろう…
飯食って、薬飲もうとしたが
鞄の中には薬がなかった
机の上には1錠だけ
俺のやる事バレてら
迷惑かけたくなくて、8錠いっぺんに飲んだ事がある…
それ以来、俺の薬はサンジか、ウソップが持ってる
今はサンジが持ってんだろうな
机の上にある薬を飲み布団に潜った
眠りについてすぐ夢を見た
昔の夢だった
先生がいて、他の剣道仲間がいて…くいながいて
勝負をしていた頃の夢だった
でも、コロコロ画面が変わる
俺が飛び起きたのは…くいなが亡くなった話だった
先生「ゾロ、落ち着いて聞くんだ」
「なぁに？先生」
先生「くいながね、死んでしまったんだ」
「嘘だ！くいなが死ぬ訳ねぇ！」
先生「本当なんだ」
「嘘だ…嘘だ！」
先生「ゾロ…」
葬儀中に見たくいなの顔は…ただ寝てるだけ
今にも起きそうな…
夢の中だからか？
くいなの体が火葬で焼かれる所が浮かんだ
くいなの顔と声で…
くいな「ゾロ、私の夢も一緒に叶えてね」
って…助けたくって、伸ばした手は…届かなかった
そこで起きた
「ｯ!…ﾊｧｰﾊｧｰ…良かった起こしてない」
安心して寝ようとしたが…また可笑しくなった
「！…はっ…はぁっはぁっ…」
まずい…そう思いながら少しは、1人で耐えてみようと考え出した
戻らない呼吸、もうダメだ意識が吹っ飛ぶ…
そんな時に無意識にサンジの服を掴んだ
サ「ゾロ、どうした？」
「はひゅっ…はぁっ…はっ…ｶﾊｯ」
サ「気付かずごめんな…苦しかったな」
「息がっ…吸えっない…はぁっはぁっ」
サ「落ち着いて、大丈夫だ。俺が居る」
「はーッ…ﾋｭｯ!」
サ「俺の目見れるか？」
「ッ？」
サ「大丈夫だよ」
サンジが目を合わせた理由は…キスをする為だった
でも、普通のキスじゃない…まるで人工呼吸するみたいなキスだった
「んっ…んぁっ…」
サ「んっ…」
な、治った…
サ「大丈夫か？」
「はぁー、はぁー…」
サ「よしよし、苦しかったな」
「お前さ、薬持ってんだろ？」
サ「持ってるよ？」
「返せよ」
サ「ダメだ」
「飲まねぇから…返せ」
サ「だーめ」
「良いからっ！」
サ「落ち着け。沢山飲んでも治らねぇよ」
「んなっ！」
飲まねぇってのに
捨てるだけなのに
サ「キスに関しては何も言わないのな」
「俺の為だろ？」
サ「試してみたかったし」
「明後日墓参り行かないとな…」
サ「一人で行けるか？」
「行けるわw馬鹿にすんな」
サ「でも、ついて行くからな」
「へーへー」
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作者名：ニャムニャ | 作成日時：2021年12月20日 0時
