診察 ページ42
ゾロside
俺を迎えに来たのは医者
あのババアが紹介した
今じゃ完全かかりつけ医となった
ハート病院…
そこの院長であるロー。外科のシャチ。内科のペンギン
俺の担当医はペンギン
「じゃ、俺帰るわ。お疲れ〜」
サガ「お疲れ〜」
ル「誰だ？アイツら」
サ「俺のゾロに馴れ馴れしい…」
ウ「"俺の"じゃ無いし。あの格好医者だろ？」
サ「医者？あいつ怪我してねぇよ？」
ウ「なんで知ってんだよ」
サ「見てるからな」
ナ「生々しい〜」
チ「何処の医者なのかなぁ」
病院に着き、診察室に入る
「(吸えねぇ…なんか塊みたいなもん取れねぇ)」
べしっ！
「痛たっ！あ？」
ペ「その呼吸するなって」
「仕方ねぇだろ、癖になったんだよ」
ペ「普通の呼吸に意識しろ」
「んな事言われても」
ペ「服上げろ。診るから」
「へいへい」
ペ「おい、息止めんな」
「止めてねぇし」
ペ「(脈が異様に速い…)ちょっとお前そこから動くなよ？」
「あぁ？家に帰らせろや」
ペ「ダメだ」
「普通に息吸ってたわ。あの野郎」
カルテらしいもんに"帰る"と書いて病院を出る
??「ゾーロ」
「あぁ？…ｹﾞｯ!しゃ、シャチ」
シャチ「何処行こうとしてんの？」
「家に帰ろうとしてんの」
シャチ「診察終わったのか？」
「まぁ」
シャチ「へ〜、ほんとか〜？」
「な、なんだよ」
シャチ「いや、あそこ見てみ？」
ｿﾞﾜｯ…殺気？何処から…
シャチ「お前、逃げたな？」
「…か、帰る！」
ガキの体力甘くみんな。方向音痴でも散々逃げ回ってたら流石に覚える。入り組んだ道。スプレーで髪を染めて…
ロー「シャチ、ペンギン、捕まえて来い」
ペンシャチ「アイアイ」
ロー「あの呼吸の仕方だ、そう遠くには行けない」
シャチ「ぶっ倒れる前に確保したいねぇ」
ペン「あの呼吸と脈の速さ…すぐ倒れるぞ」
息が吸えねぇ、色んな場所に心臓があるみてぇ…
全身がバクバクいってる。何だこれ…なんか盛られた？
立ってるのもやっと…
「あー、クッソ…」
ペン「セーフ。だから、動くなって言ったろ？」
「ぺ、ペンギン」
ペン「…捕まっとけよ」
シャチ「お、見つけた？」
ペン「点滴用意しとけ」
シャチ「了解」
「ペンギン…ごめんなさい」
ペン「謝るくらいなら始めっから逃げんな」
もっとガツンと怒られるのかと思ってた
治療が嫌で逃げた訳じゃない。待ってる時間何もする事ないし
携帯弄ってたら連絡頻繁に来るしで…する事ねぇから
稽古してぇと思って
ペン「馬鹿。心配した」
「…ごめんなさい」
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作者名：ニャムニャ | 作成日時：2021年12月20日 0時
