安心感 ページ39
サンジside
あの時のゾロはこんな感じだったのか
あの時と似てると自分でも思う
寂しいでも頼り難い
不安だけど、どうしたら良いか分からない
彼奴が視界に入ってないと気が狂いそうになる
あいつの作った飯を食って、そのあと風呂に入った
そこまでは記憶してるけど、その後は…
気付いたら寝てた
隣に居ると思ってた彼は居なく、不安に駆られた
ガチャ…ガサガサ
冷蔵庫の明かり？
買い出しに行ったのか？
何も聞けず俺は、ゾロにくっついた
ゾ「どうした？」
「居なくなったかと思った」
ゾ「寂しかったか？」
「うん」
ゾ「俺も寝るから、もう一眠りしよう」
手を引かれて、ベッドに逆戻り
ゾロは床に寝転んだ
「ゾロ、何で下に寝るんだよ」
ゾ「狭ぇし、寝返り打てねぇだろ？」
「お前が傍にいないと意味ねぇ」
ゾ「…和室で寝るか？」
「お前が隣に居るなら」
ゾ「ちょっと、待ってろ」
ゾロは、和室に布団を敷きに行った
帰ってきたと思ったら俺を抱き上げた
「ちょ、おい」
ゾ「暴れんな、落とすぞ」
「…ん」
布団にゆっくり下ろされ、寝かされた
ゾロは隣に寝転んだ
そして、俺を引き寄せた
「何だよ」
ゾ「お前が落ち着いたら逃げ出せ」
「…バカ、逃げ出す訳」
ゾ「じゃ、大人しく抱かれてろ」
ゾロの逞しい腕に抱きしめられながら…俺は落ちた
微かに覚えてるのは、ゾロが何度か起きて
背中をポンポンしてくれてた事と…
小さい声で「大丈夫だ」って言ってた事
そのお陰なのか、一切の悪夢を見ずに朝まで寝落ちした
ゾ「ふわぁ〜…顔色良さそうだな」
今どんな顔してんだろ
見たいけど睡魔が勝つ
ゾ「ゆっくりでいい、ゆっくり休め」
「ゾ…ロ…」
ゾ「家の中にはいるからな」
俺が起きたのは昼くらいだった
昨日来てたであろう服は着ておらず、パーカーになってた
俺の服は外に干されてた
「あれ？」
ゾ「おはよう」
「俺の服」
ゾ「勝手に洗濯した」
「ありがとう」
ゾ「顔色も良いな、平気そうだな」
「まぁな」
ゾ「もう少し寝るか？」
「何で？」
ゾ「眠そうな目」
「寝起きだからだよ」
ゾ「寝ても良いぞ。俺はお前の傍を離れないから」
何か、プロポーズみたいだな
男の俺にそれはないか
って…俺が先にしたいんだけど！
ゾ「(ちゅっ)…ほら、早く寝よう？」
「悪ぃ…勃った…」
ゾ「は？」
「したいプレイでいいぜ？」
ゾ「ねぇから寝る！」
「地獄やん！じーごーく！」
ゾ「俺の体好きに使っていいから」
「言ったな？」
好き勝手やらせてもらう
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作者名：ニャムニャ | 作成日時：2021年12月20日 0時
