大事 ページ30
サガside
付き合ってくれって言われたから
最後にあんな事するなんて誰が考える？
馬鹿ゾロ…死ぬんじゃねぇぞ
もう、心配かけんなよ
頼むから…
あの後俺は、警察と救急車を呼んだ
そして、鷹の目と、先生とサンジ君にも
この人達には嘘をつく
乗り込んで襲って来たと
その後は余り覚えていない
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟ…
先生「サガ君！」
「先生…ゾロが…ゾロが！」
先生「何があったんだ」
鷹の目「サガ！」
「…ゾロから電話かかって来てさ、話してたんだ
暇だって、笑って話してた…
でも、ゾロがいきなり呻いたからどうしたって聞いたら
聞き覚えのある声がして、俺…病院まで走った
彼奴から部屋の場所教えて貰ってたから見たんだ…そしたら、彼奴らが、ゾロの寝込み襲ってた」
先生「鷹の目…」
鷹の目「あぁ」
「彼奴ら…ゾロの事抱えて土手に行ったんだ
俺も着いて行った
ゾロを殴りやがって…俺も参加した
片付いたと思って油断してたんだ
俺が振り向いた時には…もう、遅かっ…た」
俺が話し終えたのと同時に手術室の扉が開いた
医師「大変危険な状態です。ICUで、様子を見ます」
「おい、ゾロ！起きろよ！ゾロ！ゾロ！」
先生「サガ君、落ち着きなさい」
「ゾロ！」
サンジ君は、唯呆然と立ち尽くすだけだった
ゾロ…目を覚ませ
お前の彼女魂抜けてんぞ
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ…
その音だけが木霊する
気が狂いそうだ
先生達は警察
俺とサンジ君は、外から見てる
サ「サガ…何でゾロが」
「ごめん、止めれなくて…護れなくて」
サ「俺、昼間も…見てるだけだった」
「動けねぇよ…あぁ、そうだ…伝言」
サ「誰から？」
「ゾロから。ごめんって謝っといてって言われたから」
サ「何のごめんだよ…言えよ！なぁ！」
「サンジ君、彼奴が起きたらなんて言うの？」
サ「巫山戯んなマリモ…負けてんじゃねぇって」
「そっか…俺も油断大敵だなって笑ってやろ…っ」
あぁ…くっそ…泣く気ねぇのに
サンジ君も泣いていた
俺達は廊下で静かに泣いた
医師「中に入るかい？手…握ってやんな？」
「良いんですか？」
医師「色々着ないといけないけど」
「入りたいです」
医師「おいで」
医師について行った
医師「手握ってみな？」
サ「温かい…っ」
医師「生きてる証拠だよ」
「ゾロ…目覚ましてくれよ」
医師「届いてるよ。君達の声…絶対に」
「本当に？」
医師「本当。中に入りたかったら僕に言って？」
「先生…名前は？」
医師「神樂救人(かぐら こうじん)」
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作者名：ニャムニャ | 作成日時：2021年12月20日 0時
