飴咥えてる男 ページ3
サンジside
俺は、サンジ
海賊高等学校2年
あの猛獣の飼い主って所かな
俺が素で居れるのはあの仲間の前だけ
俺の恋人は、あそこに立ってる人相悪い奴
夜は可愛いんだけどなぁ
そして、心配の種でもある
もうすぐあの日だ
最近は落ち着いてたけど
確実に危ない
「ゾロ、明後日空けとけよ」
ゾ「何でだ」
「いいから」
ゾ「へーへー」
分かってないのか
いや、分かってるけど隠してるな
思い出してきたのか…変な呼吸音が聞こえた
「どうした？苦しいか？」
ゾ「大丈夫…さみぃなって」
「確かに寒いな」
嘘だな
明らかに動揺してる
「何か隠してるな？」
ゾ「隠してねぇよ」
少し話すと、何かを思い出した様に…俺から逃げた
どこに行ったのか検討もつかない
居そうな場所を探してみても居ない
「ったく、あの迷子どこ行きやがった」
そんな事をボヤいてると、映像頭の中に流れた
それは、ゾロがくいなちゃんのお墓の前で苦しんでる姿
成程、お墓か！
俺が着いても、ゾロは気付かない
腕からは出血
切ったんだろうな
咥えてたであろうナイフが落ちてる
何度呼んでもこちらを向かない
「ゾロッ!」
ゾ「…ｯ!」
「俺の事が分かるか？」
ゾ「…サ、ジ…はぁっ はっ かひゅっ…」
「そうだ、俺だ。1度落ち着いて呼吸するんだ
できるか!?ゾロっ!!」
ゾ「く…っ はぁっ…」
焦点があってない
過換気症候群によるテタニー症状
はやく呼吸戻さないと
「ゾロ、俺の声が聞こえるか？落ち着いて」
ゾ「ひゅっ はぁっ…はっ…ﾋｭｯ…ぜっ はっ」
「俺に合わせて呼吸しろ。大丈夫だ俺が付いてる」
ゾ「はぁッ…ｾﾞｯ」
「焦るな。ゆっくりで良い」
ゾ「え"ほっ はぁ"っ…」
「ゾロ、ちゃんと吐き出せ」
ゾロが耳を塞いだ
多分耳鳴りだ
落ち着かない
ゾ「ﾋｭーｯ ﾋｭｯーッ!…げほっげほっ…」
「大丈夫だ、俺が付いてるから」
それから暫くして、治まった
俺は、ゾロの荷物を持ち、ゾロをおぶった
熱出なきゃいいけど
チョッパー呼ぶか
「あ、チョッパー？俺ん家来れるか？
あぁ、ゾロがな…頼むな」
未だに目を覚まさないゾロ
偶に咳込む
ピンポーン
チョ「どうだ？様子」
「熱は無いが…微妙でな」
チョ「…、多分熱出る。また乱れるかもしれない」
「分かった」
チョ「明後日が主だぞ？」
「あぁ。」
チョ「薬ここ置いとくな？」
「あの人直伝の？」
チョ「そうだよ！」
「じゃ、よく効くな」
チョ「当たり前だろ」
「じゃ、助かったよ。有難う」
起きろよ…クソまりも
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作者名：ニャムニャ | 作成日時：2021年12月20日 0時
