赤さんの成長日記6 (ページ10)

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連絡(青年期) ページ10

潤side

今日は、仕事休み
俺と和が一緒に居たんだけど、突然の連絡に
俺達は酷く動揺した

ﾌﾟﾙﾙﾙ(繰)

「電話？俺が出るよ」
和「あ、おねがーい」
「はい。大櫻です」

校「大櫻翔君のお宅で間違いないでしょうか
私、○○高校の校長で早見と申します」

「あぁ…お世話になっています」

校「今日の朝早くにですね、息子さんが…退学届けを出してきまして…こちらとしても困惑してるんですが…何か話されたりしますか？」

「た、退学届け！？」
和「へ？」

校「聞いていなかったのですか…こちらから何度掛けても繋がらないんですけど…居場所知りませんか？
何か分かりましたらご連絡致します。」

ツーツー…

「退学届け？アイツ…辞めたの？」
和「智にぃの半端者って言葉が原因だろうね」
「兄貴そんな事言ったの？」
和「緊急兄弟会議始めないと」
「繋がらない…」
和「解約してる場合がある。多分、警察にも」
「兄貴達に連絡…」
和「あの時追いかければ良かった…」

何度掛けても繋がらない
数日前までニコニコしてたのに
文化祭のあの企画だって…いち早く気付いてやれば
ごめん…翔、ごめんな

それから数時間後2人の兄は帰ってきた

ｶﾞﾁｬﾝｯ…ﾄﾞﾀﾊﾞﾀｯ

智「居なくなったって」
雅「繋がらないって！」
「兄貴の言葉が原因なんだろ？」
智「あっ」
「半端者って言葉さ、高校生にはキツいよ」
和「あの時追いかければ良かったね」
雅「そんな事言ったの？何で？」
和「喉から手が出る程欲しかった情報をいとも簡単に聞き出せた翔ちゃんに嫉妬して怒ったんだよ」

そんなしょうもない事で、また…弟が傷付いたのか？
弟って損だな
大切にしようって改めて思う度…目の前から消える
でも、泣いてる暇なんてねぇ
探さないと

「俺、友達にあたってみるよ」
和「俺も。」
「兄貴は裁判に集中しなよ。
弟が持ってきた証拠使ってさ」
雅「まぁ、友を探せば早いっしょ？お腹すいたー
潤ご飯は？」
「作ったけど、味の保証はない」
和「すっごい動揺したもんね」

ずーっと黙りな智にぃ
何を考えてるのか
何を企ててるのか
俺には関係ないけど、翔の事はもう傷付けさせない
アイツ…将来何になりたいんだろ
弁護士嫌がってたし、部屋行けばなにか見つかるかも何て思っても実行出来ないのは…真実を知りたくないから

雅「うっま！やっぱり最高だねー」
和「雅にぃはもう少し空気を読んで」
雅「なんでぇ？」
「もういい‪w」
智「ちょっと行ってくる」
「は？」