赤さんの成長日記6 (ページ3)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:12,627 hit

この声(青年期) ページ3

和也side

学校中皆で探してるのに
見つからない
ホントにどこ行ったの？

女「こっちには居ないです！」
男「こっちにも！」

雅「どこ行ったんだよ！」
潤「もっかい探そ！」
智「絶対に見つけて連れ戻せ！」
「わかってると思うけど、3人とも怒鳴るなよ？」
雅「わ、分かってるよ」
潤「おっかねぇ(ﾎﾞｿｯ)」
智「怒鳴る気はねぇ、けど」
「けどなんて言葉要らねぇんだよ！」

3人に怒ってる時1人の男の子が何か呟いた

男「なにか聞こえる…歌？」

「え？」

男「聞こえませんか？この声」

「声？」

〜♪

和「あそこだ！君達はここに居て」

男「分かりました！」
女「絶対に助けてあげて下さい」

分かってる。助ける。何としても
俺は、声の聞こえる方へ走った
その先は屋上だった

ドンッ！ドンッ！

開かねぇ

翔「もうダメだって思った時全部が消えた気がした時守るべき者に守られていた日々に気付くでしょう『手のひらが背に触れた』」

「翔ちゃんの声だ」
智「くっそ…せーの！」

ドンッ！

潤「もう1回！」
雅「せぇーの！」

ドカッ…！
ｷｨｰ…

「開いた！翔ちゃん！」

俺が見た光景は、友くんが向こうの塀に飛んだ瞬間だった
着地に失敗し、足を踏み外した光景も見ていた

友「うわっ！」
翔「…友っ！」

ガシッ…ぷらーん

「翔ちゃん！」
智「友！翔！」

ギリギリの所で翔ちゃんが捕まえたけ
なんか笑いあって話してる？

潤「翔！友！無事か？」
雅「翔ちゃん…ごめんね！」
智「ごめん。お前が脅されてるなんて知らなくて」
「翔ちゃん…最後とか言わないでよ」

翔「〜、〜」
友「〜？」
翔「〜。〜？」
友「〜、〜？」
翔「〜w」

翔ちゃん達が話してた言葉は聞こえなかった

友「すいません。翔は、顔合わせたくないそうです
脅しに従った挙句お兄さん達に悪い事したって…
翔が…暫くは家にも帰りたくないと」

「そんなっ…翔ちゃん！俺となら…話せるよ
1回、俺の目を見て話してみよう？
他の兄弟が無理なら、俺の会社で遊んでていいから」

絶対に戻ってきて欲しい
他の兄弟に会いたくないなら
俺の社宅に居ればいい

友「それなら…良いそうです
根掘り葉掘り聞きそうにないですし
俺も同伴ですけど…大丈夫ですか？」

「友くんも同伴でいいよ。大歓迎だよ」
智「おい、それじゃ…」
「安心して！智にぃ達にも会わせないから！」
雅「俺達にも？」
「翔ちゃんの為だから」
潤「仕方ないよ。あいつが落ち着くまでは」

翔ちゃん、のんびりしようね