救出→逃亡(青年期) ページ16
翔side
俺の肩がはめられたのは、兄貴が来てすぐだった
多分、兄貴がはめたんだろう
ｶﾞｺﾝｯ!
「ぐあッ！ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…」
友「翔！大丈夫か」
「友…俺は大丈夫」
友「よかった…本当に良かった」
目を開けると、兄貴達の焦りと怒りの顔
あぁ怒鳴られるな
和「翔ちゃん、大丈夫？」
潤「裕貴さん…どういうつもりっすか？」
雅「俺の弟に何してくれてんの？」
智「岡田もだからな？」
准「俺は、頼まれたんだよ」
智「あぁ？」
准「裕貴に、どうしてもこの業界に手に入れたい子が入ったって。名前聞いたらお前のだった俺としても、手に入れたかった存在だし、手を貸した」
裕「だって、こんな逸材見たことないですもん
友を騙して、翔君だけ貰うつもりが、呆気なくバレちゃった」
バレちゃったって…俺だけ貰うつもりだったって
何？友を利用した事認めたくせに
「すぅーはぁ…」
友「翔…？」
「裕貴さん。俺は貴方みたいな負け犬じゃない」
友「翔…」
「人を騙し、貶める様なやり方でしか仲間を作れない貴方とは違う。友に謝れ。謝れ！」
友「翔…もう良いんだ」
裕「ほら、こいつがいいって言ってんだか…うわっ」
俺は裕貴さんの胸倉を掴みあげ壁に押し当てた
外された方は使えない
少しでも浮いてると離した時、座り込んでしまう
そこを狙って…
ﾄﾞｶｯ!
「次やったら…頭蓋骨砕くからな」
裕「ごめんなさいっ…ごめんなさい！うわぁ〜！」
兄貴達が居るこの場所
怪我してる俺
多分、連れて帰られる
逃げなきゃ
「友。今からあの窓から飛び降りる。肩ハマってるから向こう側の屋上に飛び移っても行ける。
後でテーピング宜しく(ﾎﾞｿｯ)」
友は、頷いた
智「翔、1度家に帰ろう」
雅「手当もしないとね？」
和「少し話したい事もあるんだ」
潤「一瞬でいいから、帰ろ？」
1歩ずつ近付いてくる
俺らは3歩ずつ後ろへ下がる
ここは6階
向こうの建物までは３４メートル
助走を付ければ何とかなる
パルクール習ってて良かったァ
助走範囲確保！
「友、行くぞ？」
友「いつでもOK」
「窓ぶち破るけど？」
友「いつもの事だろ？」
「だなっw」
俺達の笑った顔に和君は気が付いた
和「翔！友！」
智「まさか…」
ダッと走り出し…パリンっ！と窓を割り外に出る
傍から見れば血迷ったかって感じだね
和「嘘…翔ちゃん！」
智「翔！友！」
何か心配されてるけど、俺達ちゃんと着いてるぜ？
ｼｭﾀｯ!
「決まった」
友「あー怖かった」
「思ってねぇだろw」
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作者名：Sugar | 作成日時：2021年10月12日 21時
