死ぬ気なんだ… ページ1
あゆみside
お母さんが苦しそうだったから、川にお水汲みに行ったの。
そしたら、翔にぃの事探してる人達が居て…本能的に
逃げたの。でも、捕まっちゃった
研員「あんた、玩具の末っ子よね？」
「玩具って誰の事？」
研員「翔よ。」
「誰ぇ？」
研員「まぁ、良いわ。」
知らないフリしたのに連れてかれちゃった。
変なテントみたいな所に着いてそんなに経ってない頃
ドカーンっ！って聞こえたんだ。
何だろうって思ったらにぃが居た
にぃとおばさんが何か話してた。
おばさんが俺の首根っこを掴んでにぃに見せた
翔「あゆみ！卑怯だぞ！」
「にぃ…ごめんなさい」
にぃの身体からは黒いもやもやがでてた
おばさんから直ぐに解放されて、水龍さんに抱かれた
翔「水龍。連れてけ」
水「分かりました」
「にぃは？」
にぃは、黙った。
俺の目も見ずに、その場を離れさせた。
お母さんの所に戻ると、安心した様に俺を抱き締めた
母「どこ行ってたの！」
「お水汲みに…」
母「怪我ないの？」
「お母さん…にぃに、死ぬつもりだよ！」
母「大丈夫。智君達が行ったから」
「違う！研究員達が！」
母「え…あゆみ。太陽と離れないでね？」
「うん！」
太にぃの近くに行き、お母さんを見る
お母さんは何かをもって祈ってる？
「ねぇねぇ、お母さん何してるの？」
太「父さんにお願いしてるんじゃない？」
「お父さんに？」
太「にぃちゃんを守って下さいって」
「俺もお願いする！」
太「する？じゃぁ、これ持って？」
にぃにが持たせてくれたのは…お父さんが使ってた…
小さいボール
にぃには、首から下げたネックレス。
太「握ったら、お父さん。お兄ちゃんを助けてって」
「うん！」
お父さん…お兄ちゃんを助けて。
お父さん…お願い。翔にぃを助けて下さい
母「貴方達もお願いしてたの？」
太「あゆみがしたいって言うから」
母「じゃ、ここでお祈りしましょう」
太「ここでも出来るの？」
母「出来るわよ。」
「どうやってするの？」
母「さっきと同じようにギュッとして？」
「したよ！」
母「では、願って下さい」
「はーい！」
俺とにぃがお願いしてると…周りが光り輝いた
母「驚いた？これが私の力よ？」
「これ、何？」
母「死者に願いを叶えてもらう事が出来る」
太「これ…遣い人にしか出来ないって…」
母「私がそうよ？」
「遣い人？」
母「ほら、お願いして？お父さんに」
「うん！」
お父さん。翔にぃを助けて下さい
母「この子達の思い…彼に届けよ。」
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年5月27日 16時
