手続き(幼年期) ページ45
智side
さて、退園手続きに行くかな
「翔〜？」
翔「ん？」
「保育園行くぞ」
翔「嫌だ！」
「違う違う。退園手続きに」
翔「退園？」
「もう、行かなくていいんだよ」
翔「もう、会わない？」
「俺達も長期休み入るし」
翔「お家いる？」
「居るよ」
翔「もう、行かない？」
「行かないよ」
公園に行けば、仲のいい友達には会えるしね
俺は翔と手を繋ぎながら保育園に向かった
↓保育園到着
「お、いたいた。先生！園長先生！」
園長「あら、智くんと翔君。どうしたの？」
「退園手続きをしに」
園長「あら、やっぱり？」
「はい。僕らも長期休みに入るんで」
園長「あら〜残念だけど、翔君の為だもんね」
「あ、そうだ。昨日楓ちゃんと母親がうちに来たんですけど…何故家を知ってたんでしょうか」
園長「多分、色んな人に聞いたんじゃないかしら」
「だるっ…家バレた」
園長「私から言っとくわ。はい、出来た」
「あ、ありがとうございます。」
翔「ありがとう！」
「ほら、翔。別れの挨拶してきな？」
翔「うん！」
翔は、元気に走り出して、男の子達に別れを告げた
家に電話すれば遊ぶ約束なんていくらでも出来る
家に来ればいくらでも翔を誘える
「君たち、何時でも誘ってあげて？」
男「うん！翔くん、またな！」
翔「うん！」
「帰るぞ」
翔「皆、またな〜」
涙を流してる女子達。
元気に手を振る男子
男の子達はね、いつでも会えるもんね
翔が靴を履いてると一人の女の子が来た
楓ちゃんだ
楓「本当に辞めちゃうの？」
「辞めるよ。色々あったからね」
楓「謝るから辞めないで！」
「もう遅いよ」
翔「君ともう会わなくていいなんて凄く嬉しいよ」
「さよなら。」
翔「永遠に！」
余程嫌いだったんだね
後ろでは、待ってと泣きながら言ってる
それを無視して歩いてるのは翔だ
堂々としてんなぁw
今日の晩飯何がいいかな〜
翔「智にぃ」
「どした？」
翔「俺、スパゲティ食べたい」
「パスタか」
翔「ミートソース」
「分かった」
今日は、パスタに決定
翔のリクエストには答えないとね〜
パスタか…スープと、サラダがいるか
…ポテサラ食いてぇ
ポテサラだと、腹溜まるし…食べ盛りに丁度いいか
「翔、買い物行くぞ」
翔「何買うの？」
「お菓子、アイス、後は晩飯の材料」
翔「お菓子？」
「好きなの選びな？」
翔「いいの？」
さて、何を選ぶかな？
…持ってきたの…それ？
翔「これがいい」
「それでいいの？」
翔「うん！」
チョコ…だけ
少なっ！
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年1月24日 4時
