優しい子(幼年期) ページ37
智side
翔が母さん達の分が無いと言うので…落雁を買いにきましたぁー！なんて、はっちゃけてたら、居なくなる…うちの弟…
「どこ行った？お菓子売り場か？玩具売り場か？」
子供がいそうな場所を探しても居ない…迷子放送でも、呼ばれない…キッズ携帯を見る限り…動いてるけど、ここって何処だ？
翔を追いかけると、そこには…翔より少し小さい女の子と手を繋いでる姿
翔「大丈夫だよ。あのお姉さん達に聞いてみようね」
女「ママぁ…」
翔「泣かないよ？ママなんてすぐ見つかるよ！」
女「うんっ…」
翔「お姉さん！迷子です！この女の子が」
店「あら、放送してみようね。僕は？お父さんとお母さんいないの？」
翔「居るよ！僕は、大丈夫！」
はぁ〜、優しい子だよ。本当に…
女「いかないでぇ！」
翔「えぇ…でも、」
店員「僕の家族も呼ぼうか？」
翔「うん…」
さて、そろそろ…行くかなw
「あの、呼ばなくていいですよ。なぁ？翔。」
翔「にぃ！」
「いきなり消えたから驚いたぞ？」
翔「だって」
「分かってるから。偉かったな」
翔「うん！」
店「お兄さんかな？」
「はい。兄です。」
店「女の子のお母さんもすぐ来るだろうし。僕？バイバイ」
翔は、首を振り…女の子の近くに座る。
その光景を見た、俺と店員さんは苦笑い
翔「お母さん来るまで待つ！」
「君、名前は？」
女の子は、「凜」という名前だった。
凛「我儘行ったから…嫌いになっちゃったのかなぁ」
「そんな事ないよ。お母さんは簡単に凛ちゃんを嫌いにならんよ」
凛「ほんと？」
「本当だよ」
翔「あ！あれ！お母さん？」
翔が見る方向を眺めてると…ラフな格好の女性が走って来た
凛「ママ！」
凛母「凛！」
店「良かった良かった。」
凛「ごめんなさい！」
凛母「心配したのよ？」
店「じゃ、君達も…ね？」
「はい。」
翔「凛ちゃん。バイバイ」
凛「ありがとう！」
凛母「ありがとうございました」
まだ小さいのに、自分より小さい子の面倒みれるなんてな〜
この店に来ると大概同じ学校の人に会う。
ほら、今だって…俺と翔が手を繋いでる所を写真撮った女が居る
翔「盗撮だ〜！」
「しィー！」
翔「あの女の人にぃを撮った！」
「分かったから」
翔「にぃってモテモテ？」
「モテないよ」
翔「俺居るから、彼女作んない？」
「どこで覚えてくるんだ？そんな事」
翔「だって…皆彼女居ない」
「お前まだ…保育園児だよな？」
翔「うぅぅ」
えぇ…イマドキの子ってそんな言葉まで…
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年1月24日 4時
