44話 ページ45
「最近すごく顔が広くなってる気がする」
「……前からそうだけど?」
「え?」
だってA全然構ってくれねーじゃん!
と言うエースくんに、
頷く毛玉、
それを見て苦笑いするユウくん。
「……どうやって
あんなに沢山の先輩と知り合ってるんだ?」
「なんか成り行きって言うか……
まぁでも
アズール達と知り合いなのが大きいかなぁ」
そういえばリドル先輩ともこの前会ったよ
エース達のところの寮長だよね?
と言うと、
「「り、寮長に?!」」
とすごい顔で叫ばれた。
「え??あ、うん……?」
戸惑いながら経緯を話す。
「首を跳ねられなかったか?!」
「首を跳ねるぅ?!」
物騒すぎる単語に今度は私が目を剥いた。
「リドル先輩のユニーク魔法のことだよ」
とユウくん。
「こっわ!」
話を聞けば、
首輪をはめる形で
相手の魔法を制限する能力だとか。
「オレたちお前が相手してくれない間に、
寮長とバトってたの!」
「えぇ?!」
「……色々あったんだゾ」
「まだ入学して少しなんだけど……」
「「それはAもだろ」」
なんだその人脈の広さは
と言われて、
正直知らないよとしかいいようがない。
やっぱりラギー先輩と知り合ったのからかなぁ。
あとは当然アズールたち。
「次何かあったら、
今度はAも一緒だからな?」
「へ?」
「お前友達とか言いながらオレ達のトラブルには
巻き込まれてくんねーじゃん?
不公平だと思うんだよね」
ニヤ、と性格の悪そうな笑顔で笑う2人。
え、え、とユウくんを見れば、
彼もまた同じ笑み。
何故。きみはいい子では?
「え、あ、」
「オレたち友達だよな?」
「ダチなら当然だろう」
「……よろしくね」
「こいつ役に立たなそうなんだゾ」
…………勝手なことばかり言いやがって……!!
ユウくんの目はなんかもう
代わってくださいっていう
達観した視線でした。
うんごめん、ほんとに色々あったんだね。
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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年6月30日 22時