検索窓
今日:5 hit、昨日:16 hit、合計:309,630 hit

44話 ページ45

「最近すごく顔が広くなってる気がする」

「……前からそうだけど?」

「え?」

だってA全然構ってくれねーじゃん!

と言うエースくんに、
頷く毛玉、
それを見て苦笑いするユウくん。

「……どうやって
あんなに沢山の先輩と知り合ってるんだ?」

「なんか成り行きって言うか……
まぁでも
アズール達と知り合いなのが大きいかなぁ」

そういえばリドル先輩ともこの前会ったよ
エース達のところの寮長だよね?

と言うと、

「「り、寮長に?!」」

とすごい顔で叫ばれた。

「え??あ、うん……?」

戸惑いながら経緯を話す。

「首を跳ねられなかったか?!」

「首を跳ねるぅ?!」

物騒すぎる単語に今度は私が目を剥いた。

「リドル先輩のユニーク魔法のことだよ」

とユウくん。



「こっわ!」

話を聞けば、
首輪をはめる形で
相手の魔法を制限する能力だとか。

「オレたちお前が相手してくれない間に、
寮長とバトってたの!」

「えぇ?!」

「……色々あったんだゾ」

「まだ入学して少しなんだけど……」

「「それはAもだろ」」

なんだその人脈の広さは
と言われて、
正直知らないよとしかいいようがない。

やっぱりラギー先輩と知り合ったのからかなぁ。
あとは当然アズールたち。

「次何かあったら、
今度はAも一緒だからな?」

「へ?」

「お前友達とか言いながらオレ達のトラブルには
巻き込まれてくんねーじゃん?
不公平だと思うんだよね」

ニヤ、と性格の悪そうな笑顔で笑う2人。

え、え、とユウくんを見れば、
彼もまた同じ笑み。
何故。きみはいい子では?

「え、あ、」

「オレたち友達だよな?」

「ダチなら当然だろう」

「……よろしくね」

「こいつ役に立たなそうなんだゾ」

…………勝手なことばかり言いやがって……!!

ユウくんの目はなんかもう
代わってくださいっていう
達観した視線でした。
うんごめん、ほんとに色々あったんだね。

45話→←43話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (228 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
806人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年6月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。