【ツイステ】破天荒な人魚は自寮がお嫌い (ページ18)

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17話ページ18

「ちょ、っ、ま、
ストップ！！！」

ドン！と肩をラギー先輩に押された。

「いやぁ新感覚ですよラギー先輩！！」

「しつこいんっすよ……！！」

ぐっぐっ、と
手を動かすと辟易した目でラギー先輩は呟く。

「レオナさん！
次あんたの番っすよ……」

「ちょ、ちょっとまて……」

私から少し距離をとって
項垂れているライオン先輩。

5分交代制を取っている(ラギー先輩発案)

ので
つい五分前まではライオン先輩を触り倒していた。

「正直ラギー先輩の方が
しっぽがふさふさで好きなんですよね」

「一生ラギーの触ってろ……」

そう言いつつも
立ち上がって歩いてくるライオン先輩。

「そんなにくすぐったいですか？？」

「やれるもんなら
あんたにもやってやりたいくらいっすね」

そりゃ無理だ。
耳がないもの。

「この昆布とも珊瑚とも違う感触」

「っ、俺の耳触って
喜んでんのはお前くらいだっ…」

「ライオン先輩
しっぽちょっとしかフサフサしてないから
耳が好きです」

「レオナさんまるで玩具ッスね」

ちょくちょく聞こえてくるラギー先輩の
ライオン先輩に対する煽りはなんなんだろう。

この人たちの関係性が分からない……。

「っ～！！！」

「しっぽめっちゃパタパタしてますよ
これ動くんですねぇやっぱり」

「お前俺たちのことなんか勘違いしてねぇか？？」

「いやぁこんな生物に会うのは初めてなもので。」

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「いやぁそれにしても。
レオナさんが
Aに触らせるとは思わなかったっス」

「……うるせぇ」

「え？ライオン先輩触らせるのやなんですか？？」

「「まぁ普通は嫌」」

「……なるほどぉ気心知れた仲ってことですね！」

「………………」

「…喋ってる時くらいは
手ぇ止めてくんないっすかね？！」

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「じゃあ、とりあえずお世話になりました！」

「……よかったっすね……」

「お前……やっぱり寮には来んな……」

「……なんか、スミマセン」

ボロっ、と効果音でもつきそうなほど
2人は疲れ果てていた。

私はといえば逆に満たされた気分である。

「ラギー先輩
またドーナツ持って遊びに行きますね！
ライオン先輩も！！！」

「話を聞けよ」

ライオン先輩の呟きは無視して。

ドーナツ！？待ってるっす！！
とキラキラしい笑顔を
ラギー先輩から貰ったので良しとする。