男子バレー部のマネージャーはスカートを履かない2【稲荷崎】

【バレー部2】 ページ5

まむside




先輩の言葉は


これの心の奥深くにあった


がんじがらめの鎖で閉ざされた箱を


開けてくれた







涙でぐちゃぐちゃの顔のまま2年の方を振り返る









『皆、ごめんなさい




ごめんなさいっ、、、』



そういう俺の頭を撫でて



大「こういう時は、ごめんやないで」




そういうれんちゃんの顔を見て


さらに泣いた



『皆、、、ありがどぉっ』









あの日から本気で泣いたこと無かった



何でこんなに涙が出るんかわからん


ぐちゃぐちゃの感情で泣く俺を囲んで



2年生達は笑ってた



《ほんまのこと言うてくれて、ありがとう》
《よォ頑張ったなぁ》







頭を撫でる皆の手の温かさで胸が熱くなる



















現主「さて、っと









ほれ、侑も言いたいことあるんやろ？」




侑を見ると、俺よりもぐっちゃぐちゃの顔で泣く


侑がおった








俺は侑の前に歩み出た





『侑、傷つけて、



辛い思いさせて、



ごめんな』


そう言う泣く俺を見て




侑「先輩は！なんも悪ないです！！！




俺、先輩にたくさん、酷いこと言うてっ」



しゃくりあげながら泣く侑の手を握る



侑「俺は、先輩のことなんもわかってへんのに



酷いこと言うて、傷つけたっ






先輩が他の騒いどる女と違うのも



分かっとったのに、一緒やなんて言うた！







そんな人やないって、わかっとんのに、














治から聞きました




俺のカバンも、服も、洗ってくれてたって




やのに俺はっ、、、！！」









そう言う侑を






俺は抱きしめた




『そんな思いさせてごめんなぁ



何言われても、侑は可愛い後輩やで』




そう言うて、皆がしてくれたみたいに頭を撫でた









侑「俺、俺、、、


たまちゃん先輩のこと、大好きです






やのに俺は、、、






傷つけしもたっ、



ごめんなさい、ごめ、なさっ、、、 ！」









侑は、俺より強い力で


抱きしめて、


子供みたいに泣きじゃくって


縋りついてきた









『俺も大好きやぞ、侑





俺の方こそ、ごめんな』









俺もまた、侑を抱きしめ返した

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